闘莉王が語る内田篤人との忘れられない一戦 「キレキレのロッベンが何もできなかった」
「闘莉王TV」の最新作で現役引退の内田を語る 「燃えていたウッチーが印象的」
元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏が、23日のJ1リーグ第12節ガンバ大阪戦(1-1)を最後に現役引退した鹿島アントラーズの元日本代表DF内田篤人へメッセージを送った。自身も昨年限りで現役引退し、現在ブラジルで実業家として活動している闘莉王氏は、4月から自身の公式YouTubeチャンネル「闘莉王TV」をスタート。今回は、日本代表で21試合同じピッチでプレーした内田との思い出を回顧した。
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ブラジル出身の闘莉王氏は、2001年にJ1リーグのサンフレッチェ広島でプロデビュー。03年にJ2水戸ホーリーホックに移籍し、この年、日本国籍を取得して年代別代表として日の丸を背負うようになった。04年から09年までは浦和レッズの主力として活躍し、06年にはチーム史上初のリーグ優勝に貢献。自身はJリーグMVPを受賞した。10年に移籍した名古屋グランパスでも加入1年目でJ1制覇。17年からはJ2京都サンガF.C.でプレーし、昨季限りで現役引退を決意した。
日本代表としても存在感を発揮し、04年にはU-23日本代表の一員としてアテネ五輪に出場、06年以降はA代表の主力となり10年南アフリカ・ワールドカップ(W杯)16強進出の原動力になった。内田とは日本代表で共闘。2008年6月7日オマーン戦(1-1/W杯予選)で初めて同じピッチに立ち、計21試合をともにプレーしている。そのなかでも印象的な試合があったようだ。
「オランダと戦った時が印象的だった。絶好調の(元オランダ代表のFWアリエン・)ロッベン(フローニンゲン)が出ていて、ウッチーのサイドだった。ロッベンがキレキレ。誰にも止められない状況で燃えていたウッチーが印象的だった。あの試合でロッベンは何もできなくて、何も機能しなかった。こいつには絶対やらせないという、鬼のような顔になっていた。見てても近くにいても闘志あふれる選手だな、と」
2009年9月5日に敵地で戦ったオランダ戦(0-3)。ともに先発のピッチに立った一戦で、当時レアル・マドリードからバイエルン・ミュンヘンに移籍直後で全盛期のロッベンに、互角に立ち向かう内田の気迫あふれるプレーが、闘莉王氏にとって一番印象的だったという。世界屈指のアタッカーを食い止めた勇敢な戦いぶりに、闘将もリスペクトを示していた。
惜しまれながらもスパイクを脱いだ内田。その存在は日本の最終ラインを牽引してきた闘莉王氏にとっても大きなものだったようだ。