メモリアル弾に刻まれたFW佐藤の生き様 J1歴代最多158ゴール目は「当てたというより当たった」

「自分たちのサッカーを信じて…」

 少し苦笑いを浮かべながらも、ゴールに至るまでの過程で何度も動き直しを行い、得点に直結するベストなポジショニングが取れたと振り返った佐藤。その一つひとつの言葉には、ストライカーとして158ゴールを積み重ねてきたプライドがにじみ出ていた。そしてこれからも「FWとして、得点を奪っていけるように努力を積み重ねていきたい」と決意を新たにした佐藤は、最後に開幕から1分1敗のリーグ戦、2連敗スタートのAFCチャンピオンズリーグと苦戦が続くチームの現状について、言葉をつないだ。

「前半の終了間際も、後半もチャンスは作れたと思う。でも最後のアタッキングサードでパスがずれていたり、なかなか決定機を作れなかった。最後の精度を高めていくことで勝ち点3につながっていくと思う。(リーグ戦)開幕2試合、決して悪い内容ではないと思うので、しっかりと自分たちのサッカーを信じてやっていきたい」

 2005年に広島に移籍後、08年のJ2での1シーズンを含めて11年連続で二桁ゴールを達成(二桁得点自体は04年仙台時代から12年連続)。中堅クラスだったチームをリーグ制覇三度(12、13、15年)の強豪へと引き上げた偉大なエースは、自らのゴール記録の更新と、リーグ王者の早期復活を誓っていた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

 

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