浦和レッズ「9」番の系譜 エースナンバーを背負った男たちの誇りと覚悟とは
新たな時代の「9」番は…
9番は09、10、12、13、15年が欠番。11年にエジミウソン、14年に原口元気が受け継いだが、共に半年で移籍してしまった。
浦和の「No.9」とは、福田とサポーターによって醸成された、他のクラブでは考えられない偶像と言っていい。しかし、この厳格なイメージにとらわれていたら、福田を超える9番は出てこない。
夢は実現しなかったが、エスクデロ・セルヒオは09年初頭、「今季活躍して来年は実力で9番をつけたい」と自ら所望した。背負っているものが大きいだけに、求道者であり、孤高のストライカーだけが浦和の9番を着用できる。
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2016シーズン、「9」番以外にも、浦和のレジェンドたちがつけてきた番号が、新たな主へと託された。「6」番は遠藤航、「10」番は柏木陽介、そして「13」番は高木俊幸へと。
浦和は今まさに、新たな時代へと突入している。先人たちの思いが刻み込まれてきた「9」番もまた、新たな歴史を紡ごうとしているのかもしれない。
浦和の新9番、武藤雄樹から目が離せない。
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河野正●文 text by Tadashi Kawano
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images