香川がドルトムントで直面する現実 「戦術的理由」で大一番はベンチ外の屈辱

今後もビッグマッチでは”蚊帳の外”?

 2016年に入ってから調子を落としている香川は、後半戦は無得点、アシストゼロと厳しい状況に陥っている。強敵相手に守備的なアプローチを採用する際には、ベンチからも外すという方向性を指揮官は打ち出した。

「バイエルンのとてつもなくレベルが高いプレッシングから抜け出すのは本当に難しいことだ。だから我々はディフェンスをしっかりと整え、秩序を保つことが何よりも重要だった。その点では、我々は一度も受け身にならず、ボールにアタックできていた。0-0という結果について失望する必要はない。このチームは、この先も正しい道を歩むことができると信じている。私はこれからも、獲得できる限りの勝ち点を取っていきたい」

 指揮官はこの日の戦いぶりに一定の満足度を示しており、香川の序列がこの日のドローという結果で上がった様子はない。これからも”小さな魔法使い”に、ビッグマッチでの出番は訪れないのだろうか。頂上決戦で味わった屈辱により、今季終了時の去就問題に発展する可能性もある。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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