敏腕代理人ライオラ、“顧客”ポグバ&ハーランドの移籍否定 「今は動くときではない」
コロナ禍による移籍市場の冷え込みも判断に影響か
バイエルン・ミュンヘンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)優勝でフィナーレを迎えた欧州サッカーの2019-20シーズン。新型コロナウイルス禍による異例のスケジュールのため、移籍市場もこれまでとは異なる状況に置かれている。
そのなかにあってレアル・マドリード移籍の噂が常に立っているのはフランス代表MFポール・ポグバ(マンチェスター・ユナイテッド)とノルウェー代表FWアーリング・ブラウト・ハーランド(ドルトムント)だが、スペイン紙「マルカ」によると2人を担当している敏腕代理人は今夏の移籍はないと断言した模様だ。
同紙は2人を担当する代理人ミノ・ライオラ氏が衛星放送「スカイ・スポーツ」イタリア版のインタビューに応じたもので記事を構成。同氏は「ポールはユナイテッドに残留する。我々も契約延長を穏やかかつ急ぎつつ、ストレスがないように調べていくし、話し合いを続けていく」と、ユナイテッド残留が最優先であることを明確にした。またドルトムントに移籍後ゴールを量産し、一躍スーパースター候補となったハーランドについても次のように語っている。
「彼は移籍するつもりはないし、ドルトムントでよくやっている。今は動くときではない。我々は自分たちにできる“プロフェッショナルな移動”にとても気を遣っているからね」
このように語るのは、コロナ禍による移籍市場の冷え込みもあるからだろう。リーグ再開後、無観客試合が続くなど各クラブの収入は大きく落ち込んでいる。クラブ側としては移籍金の発生しない現有戦力をキープすること優先し、選手と代理人側も報酬面のアップをそこまで期待できないと見るのは自然な向きだ。敏腕代理人のライオラがハッキリと“残留宣言”をしたことは、今夏の移籍市場を象徴する出来事かもしれない。
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(FOOTBALL ZONE編集部)