バイエルン勝利のカギは“警告覚悟のファウル” オランダ英雄、ネイマールを蹴った場面に注目
フリット氏がCL決勝を総括、ニャブリのワンプレーが勝利のポイントと語る
2019-20シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)は、バイエルン・ミュンヘンが決勝でパリ・サンジェルマン(PSG)を1-0で下し、7年ぶり6回目の優勝を成し遂げて幕を閉じた。元オランダ代表の英雄ルート・フリット氏は、バイエルンのドイツ代表MFセルジュ・ニャブリのネイマールへのファウルが、チームに“スイッチ”を入れた勝利のポイントだったと語っている。英紙「デイリー・メール」が報じた。
【PR】ABEMA de DAZNでラ・リーガの久保建英など欧州サッカーの注目試合ハイライトを全試合無料配信!‘;
試合は両チームともキックオフ直後からハイテンションで、ハイプレスを仕掛け合う強度の高いゲームとなった。一進一退の攻防が続いていたが、バイエルンは後半14分にドイツ代表DFヨシュア・キミッヒの攻め上がりから、クロスボールをフランス代表FWキングスレイ・コマンが頭で合わせる形で先制。そして、それが決勝点となった。
スタメン抜擢の期待に得点で応えたコマンや、正確なラストパスでゴールをお膳立てしたキミッヒはもちろん、要所で好セーブを見せたドイツ代表GKマヌエル・ノイアーや中盤で攻撃のリズムを作り続けたスペイン代表MFチアゴ・アルカンタラなど、個々の活躍を挙げればキリがないが、そのなかでもフリット氏は右サイドのニャブリが見せた攻撃的な姿勢が、チームの起爆剤になったと指摘し称賛を送っている。
「私にとって、この試合のキー・モーメントはニャブリがネイマールをわずかに蹴ったところだ。あれがこの試合の重要なシーンだった。あれは、彼らが『今から行くぞ!』という意味を持つ重要なプレーだった。私は彼のやったことを気に入っているよ」
フリット氏が挙げているのは、後半開始早々の出来事だ。まず同5分にPSG陣内左サイドのスローインで、下がってボールを受けたネイマールに対し、ニャブリとMFレオン・ゴレツカが囲うようにプレスをかけてファウルでネイマールを止めている。
その約1分後、再び左サイドのタッチライン際でニャブリがアフター気味のキッキングでネイマールを倒した。ニャブリにはイエローカードが提示されたが、立て続けのファウルということもあってPSGのMFレアンドロ・パレデスがヒートアップし、ニャブリに詰め寄る一幕もあった。