今季Jベスト弾? 浦和DF、衝撃の“25m弾丸ゴラッソ”を自賛「パーフェクトに打てた」

ヴィッセル神戸で強烈なシュートで得点を決めた浦和レッズDFトーマス・デン【写真:高橋 学】
ヴィッセル神戸で強烈なシュートで得点を決めた浦和レッズDFトーマス・デン【写真:高橋 学】

今季加入の浦和DFデン、神戸戦で驚愕の弾丸シュートを叩き込む

 浦和レッズのDFトーマス・デンは23日に行われたJ1第12節ヴィッセル神戸戦で、強烈なミドルシュートを決めた。試合は1-2で敗れたものの、試合後には「自分のハイライトとして必ずブックに載るでしょう」と、キャリアの中でも特別なものになると話した。

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 オーストラリア五輪代表で主将のデンは今季、プレシーズンの東京五輪アジア最終予選の期間中に浦和が獲得に乗り出し、同国の名門メルボルン・ビクトリーから2月に加入。当初は合流から間もなかったこともあり、試合のメンバーに入らなかったが、新型コロナウイルスの影響で公式戦が中断して再開した後は、浦和の最終ラインで中心的な存在になっている。

 そして神戸戦では0-1のビハインドで迎えた前半33分、右サイドの深い位置で浦和が得たFKの場面。FW武藤雄樹が蹴ったクロスはヘディングでクリアされ、ペナルティーエリア外へと転がっていく。このボールに対し、カウンターに備えていたデンが後方から走り込むと、ショートバウンドのタイミングに合わせて右足を一閃した。

 約25メートルの位置から放たれたそのシュートは、一度ピッチに叩きつけられるとそこからホップしていくように、まさに空気を切り裂くような低く鋭い軌道でゴール右ポストを直撃してそのままゴール内へ。神戸のGK前川黛也は一歩も動けなかった。この一発を決めたデンは、歓喜を爆発させて宙返りで埼玉スタジアムの空を舞った。

 この強烈すぎる一撃に、デン本人も「ゴールはものすごくスペシャルなものだった。しかもホームスタジアム、Jリーグでの初ゴールということで良いゴールだった。もともと、ああいうキックは持っていたのですが、これまで浦和に来てからはチャンスがなかった。今日に関してはかなりパーフェクトに、クリーンな形で打てた」と納得。さらに「自分のベストゴールの一つで、自分のハイライトとして必ずブック(自分の歴史を記すもの)に載るでしょう。特に我々はディフェンダーで、なかなか得点シーンがないので良いゴールだった」と、自身のキャリアを代表する一撃になったと振り返った。

 ボールを扱う技術が高いうえにしなやかさを感じさせ、スピードのあるところも現代的なセンターバックと言えるが、まさに“秘密兵器”とも呼ぶべき弾丸ミドルは、デンの新たな魅力として認識されたのは間違いない。気は早いが、今季のJリーグの中でベストゴール候補が誕生したと言えるだろう。

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