イニエスタ欠場の神戸、MF山口の”華麗ボレー”で2-1の勝利 浦和はDFデンの弾丸ミドル実らず

決勝点を挙げた神戸MF山口【写真:小林 靖】
決勝点を挙げた神戸MF山口【写真:小林 靖】

神戸が小川、途中出場山口のゴールで浦和に勝利

 ヴィッセル神戸が23日のJ1第12節浦和レッズ戦で、途中出場のMF山口蛍の決勝ミドルシュートを決めて2-1の勝利を収めた。

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 神戸の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタは、前節の柏レイソル戦で右足首を負傷交代。復帰は叶わず、これで3年連続埼玉スタジアムの浦和戦を負傷欠場する巡り合わせになった。一方、2連勝中の浦和は3試合ぶりにDF山中亮輔がスタメンに復帰した。

 立ち上がりのペースを握ったのは浦和だったが、先制点を奪ったのは神戸だった。前半15分、左サイドでDF初瀬亮が縦に仕掛けて低く鋭いクロスを最終ラインとGKの間に入れると、ファーサイドでマークを外していたFW小川慶治朗が難なく押し込んで先制点を奪った。

 しかし、浦和は鮮やかすぎる一撃で試合を振り出しに戻した。同33分、右サイドの深い位置で浦和が得たフリーキックは、FW武藤雄樹が中央に合わせることを狙ったボールを入れたがクリアされた。ペナルティーエリア外に浮いたクリアボールに対し、カウンターに備えていたオーストラリア五輪代表主将のDFトーマス・デンがバウンドに合わせるように助走を取ると、ショートバウンドのタイミングで右足を一閃した。

 約25メートルの位置から放たれたそのシュートは、まさに空気を切り裂くような低く鋭い軌道で右のゴールポストを直撃してそのままゴール内へ。神戸のGK前川黛也は一歩も動けなかった。このゴールで1-1の同点となり、ハーフタイムを迎えた。

 後半に入ると浦和は前線からのプレスをかけ敵陣でボールを奪う場面を作り、神戸はFW古橋亨梧のシュートがゴールポストを叩くなど、得点のにおいがし始める。すると同10分過ぎに両監督が動き、両チームともに3枚替え。浦和は負傷から復帰のエースFW興梠慎三らを投入して形を変えずに人を入れ替えたが、神戸はMF山口蛍らの投入で3-4-3にシステムを変えた。

 一方で、そのシステム変更からは浦和にチャンスが多く生まれた。しかし、途中出場の興梠はFWレオナルドからのラストパスを受けたシュートを枠外に外してしまい、GK西川周作からのフィード一発で抜け出したGKとの1対1もドリブルでかわそうとしたものを触られて決めきれず。そのこぼれ球を狙った途中出場のMF汰木康也のシュートも、神戸DF菊池流帆が決死のクリアで防いだ。

 すると同37分、神戸はコーナーキックが浦和にクリアされたボールがペナルティーエリアの入り口付近に浮くと、このボールの落ち際を山口がボレーシュートでゴール左に突き刺し、2-1の勝ち越しに成功。浦和はその後にFW杉本健勇を投入して3トップに変更するも同点ゴールを奪うには至らず。双方ともセットプレーのこぼれ球で鮮やかなゴールが決まった試合は、このまま神戸が1点差の勝利を収めた。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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