“女メッシ”横山追撃弾も「勝たなければ…」 五輪絶望の状況に言葉少な

後半20分に魂のゴールを叩き込むも実らず

 若武者の気迫の一撃も、大逆転劇にはつながらなかった。4日に行われたリオデジャネイロ五輪アジア最終予選の第3戦で、なでしこジャパンは中国に1-2と敗戦し、五輪切符獲得が絶望的となった。FW横山久美は1点差に詰め寄るゴールを決めたが「点を取っても勝たなければ意味がない」と、呆然とした表情で語った。

 勝ち点3獲得がサバイバルの絶対条件だった中国戦で、横山はそのドリブル突破力と決定力を期待されてスタメン起用された。「いつ潰れても良いように、前半から飛ばしていこうという思いだった」と、前半から背番号20のアタッカーは必死にピッチを駆け巡った。

 しかし、日本は前半14分に連係ミスから先制点を許すと、攻撃面でもパスが噛み合わず、決定機がほとんど生まれないまま1点ビハインドでハーフタイムを迎える。横山は、チーム全体から漂っていた焦燥感をこう表現した。

「なかなかリズムがつかめず、グダグダいってしまいました。最初からもう少し勢いを持ってやりたかったが、なかなか自分たちのペースでできなかったので、それでずっと引きずってしまいました」

 

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