岡崎が“脱ザック流”を宣言 「自分たちのやり方にとらわれない」
「自分たちのサッカー」にこだわって惨敗したザックジャパンからの脱却
マインツの日本代表FW岡崎慎司が3日の代表練習後、“脱ザック流”を宣言した。
札幌市内で行われているアギーレジャパンの初合宿では、親友のACミランMF本田圭佑とともに3トップの右ウイングとして試されている岡崎。5日に行われるウルグアイ戦(札幌ドーム)に向けて、この日のトレーニングは大半が非公開となった。
練習後、岡崎は「フィジカルの部分とか徐々にやっているので負担は少ない。監督からは具体的には言われていない。自分たちで組み立てることが一番。対策されても自分たちのやり方にこだわらず、それにとらわれないようにという感じですか」と話した。
ブラジルワールドカップでは「優勝が目標」と公言しながらも、1分け2敗で1次リーグ敗退。ザックジャパンは主力選手たちが「自分たちのサッカーをする」と口を揃えたが、ブラジルの舞台ではポゼッションを高め、主導権を握るという理想のサッカーを表現することはできなかった。
格上の相手に対する綿密な対策を講じることなく、自縄自縛する格好で敗れた前回の代表チーム。岡崎は新たな代表の出発に際して、そんな過去の自分たちと決別するかのように「自分たちのやり方にとらわれない」と語った。
ザックジャパンとの戦術的な違いに関しては「基本、1トップと3トップが前回と違うところ。今回はウイング的な部分も求められると思う」と説明。ザック政権では左サイドでドルトムント香川真司とインテル長友佑都が崩し、岡崎はタッチラインからカットインしてクロスに合わせるというのがゴールパターンだった。一方、アギーレ監督の率いる代表では、局面打開力などウイングとしての素養も求められることになりそうだ。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web