10万人に1人の難病を克服、フットサル日本代表に復帰したGKイゴールが涙の告白
「まだチャンスがある」「絶対にW杯でプレーしたい」
新型コロナウイルスの被害が拡大したことにより、Fリーグは開幕が遅れ、イゴールはその期間に再びプレーできるまで回復した。練習を再開した時は「体が硬くなっていて、ストレッチが難しかった。体重も8キロ、9キロ痩せていました」と言ってから、「でも、今は大丈夫。まだ体はちょっと硬いし、アジリティもちょっと遅いけれど、コンディションは良くなっています」と、プレーできるまで状態が回復したことを強調した。
それでも40歳のGKは、復帰してから公式戦を戦っていない、このタイミングでの代表入りは予想していなかったと話す。
「今シーズンは代表に入れないと思っていました。みんな、今の僕がどういう状態なのか分からないと思ったので、(代表入りの)チャンスはないと思っていました。それでもチームですごく頑張ったし、日本代表のブルーノ監督と町田のルイス監督が話して、僕のコンディションについて、情報を共有していたと思います。今回、選ばれて『まだチャンスがある』『絶対にワールドカップ(W杯)でプレーしたい』と、より強く思いました。僕はもう年もとっていますし、代表に選ばれる時は、常に『最後のチャンス』だと思って、110%を出さないといけないと思っていました。でも、今は来年にW杯もありますし、チャンスは残っていると思うので、120%を出していきたいと思います」
闘病中、イゴールを励ました人たちは、彼の日本代表復帰と、W杯出場を強く願っているだろう。「まだ、どのくらいのパフォーマンスができるか、自分でも分からない」というイゴールだが、自身を支えてくれた人たちへの感謝を力に、再び日本代表にとって不可欠な存在になっていくはずだ。
(Futsal X・河合拓 / Taku Kawai)
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