貴公子ベッカム、マンU時代の“50m超ロング弾”にファン興奮 「天才」「信じられない」

かつてマンチェスター・ユナイテッドで活躍をしたMFデイビッド・ベッカム【写真:Getty Images】
かつてマンチェスター・ユナイテッドで活躍をしたMFデイビッド・ベッカム【写真:Getty Images】

1996年開幕戦で決めた伝説のロングシュートをマンU公式が回顧

 イングランドの名門マンチェスター・ユナイテッドで、1990年代中盤から2000年代初頭にかけてチームのアイドル的な存在となっていたのが、元イングランド代表MFデイビッド・ベッカムだ。甘いマスクで日本でも人気を博した“貴公子”は、右足から繰り出される正確無比なキックがトレードマークとなっていたが、クラブ公式インスタグラムは17日に「GOAL OF THE DAY」企画として24年前に生まれた伝説の50m超ロングシュートの動画を公開。コメント欄ではファンから「スター誕生!」「信じられない」といった声が上がっている。

 ベッカムは1992年にトップデビュー。世代交代を推し進めるユナイテッドのなかで徐々に出場機会をつかむと、95-96シーズンにリーグ戦33試合7得点と飛躍を遂げ、同じく生え抜きの元ウェールズ代表FWライアン・ギグス、元イングランド代表MFポール・スコールズ、同DFギャリー・ネビルらとともにチームの主軸となった。96-97シーズンに1年間、“背番号10”のユニフォームを着用すると、翌年には元フランス代表FWエリック・カントナの現役引退を受けて、伝統の“背番号7”を継承。6シーズンにわたって着用し、プレミアリーグ優勝6回、98-99シーズンにはFAカップ、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)との三冠を達成するなど、ユナイテッドの黄金時代を築いた。

 そんな輝かしい経歴の中で今も語り草となっているのが、1996年8月17日に行われたプレミアリーグ開幕戦の敵地ウィンブルドン戦だ。“背番号10”を着用したベッカムは、センターサークル手前で味方からボールを受けると、前方をルックアップし、すぐさまキックモーションに入る。美しいフォームから右足を振り抜き前線にロングパスを供給したかと思いきや、ゴールから前に出ていた相手GKニール・サリバンを嘲笑うかのように50メートル超えの精密なロングシュートを叩き込んだ。

 相手GKはまさかの失点によりゴールネットに寄りかかってうなだれ、一方のユナイテッドファンはスーパーゴールに大興奮。超絶弾を叩き込んだベッカムは得意気な表情を浮かべながら、両手を突き上げた。

 この映像をユナイテッド公式インスタグラムが「忘れられない」との一言を添えて公開すると、「スター誕生!」「古き良き時代」「偉大」「驚くべきゴール」「信じられない」「天才」「伝説的」「ベックスが歴代で最もお気に入りの7番である理由の一つ」など、称賛するコメントが多く寄せられた。

 当時21歳だったベッカムにとっては、その名を世界に轟かせた一撃。24年の歳月が流れても、そのインパクトは色褪せていない。

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