名門バレンシア、チーム崩壊の難局に直面 深刻な財政難…危機的状況と現地報道
トーレス、パレホ、コクラン放出も資金難…給与支払いが困難に
スペイン1部のバレンシアは今夏に主力の大量放出に踏み切っているが、財政難は深刻で、今いる選手たちの給与を支払う余裕がないほどの窮地に陥っているという。スペイン紙「マルカ」などが名門の危機について報じている。
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バレンシアは今夏の移籍市場で生え抜きだったU-21スペイン代表MFフェラン・トーレスをマンチェスター・シティに、主将のスペイン代表MFダニ・パレホと元U-21フランス代表MFフランシス・コクランをビジャレアルに放出。財政難に苦しむなかで資金を捻出しようと動いており、今後もさらに給与の高い選手たちの放出が予想されている。
ただし、トーレスやパレホらの売却だけでバレンシアの金庫に余裕が生まれたわけではない。マルカ紙によれば、今のバレンシアは所属選手の給与を払う余裕すらない危機的状況だという。
クラブは将来的な給与支払いを保証するべく、約束手形の発行を提案。バレンシアの地元紙「ラス・プロビンシアス」によれば、クラブの財政責任者であるインマ・イバネス氏が選手たちにクラブの深刻な財政状況について説明し、説得を試みているという。
しかし、約束手形の有効期限が1年以上も先の2021年9月となっていることから、選手たちはクラブからの提案に難色を示しているようだ。
マルカ紙はこのバレンシアの現状について「ダニ・パレホとフランシス・コクランをビジャレアルに移籍させた2つの取引で、2020年夏のバレンシアの混沌とした状況は終わったと思っていたが、どうやらそれは間違いだったようだ」と伝えている。
過去、1部リーグ優勝6回を誇る名門バレンシア。チームは崩壊の危機に直面しているが、いまだ解決の糸口を見出せずにいるようだ。
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(FOOTBALL ZONE編集部)