岡崎慎司、スペイン1年目の“ベストゴール”は? 12得点から自ら選出「理想通りだった」

”This is 岡崎”のダイビングヘッド弾にアクロバティックなボレーシュートも選出 「理想通り」

 続くアルコルコン戦は熾烈な昇格争いを繰り広げていた第39節。新型コロナウイルスによる中断が明け、カディス戦(1-1)とラス・パルマス戦(1-0)でゴールを奪いチームに勝ち点をもたらすなど好調をキープしていた岡崎は、2試合ぶりに先発で起用されると、しっかり結果を残した。

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 1-1で迎えた前半アディショナルタイム、右サイドでの展開からゴール前に送り込まれたクロスに対して、アルコルコンのセンターバック2人が警戒する間に割って入り、渾身のダイビングヘッド。“This is岡崎”といったスペースに入り込むセンスと点で合わせるヘディングに対し、相手GKは一歩も動けずゴールネットを揺さぶった。この1点でチームは昇格争いでリードを取ることになる。まさに昇格の立役者となった一撃だった。

「重要なゴールが多かった。上位6チームぐらいからゴールを決めているので、その点は自分としても競争を勝ち抜くためにも必要だったし、タイミング的にも良かったかなと思います」

 すべての始まりは第8節ジローナ戦。0-0で迎えた前半43分、左サイドからのクロスをスペイン人MFダビド・フェレイロが折り返し、これを受けた岡崎はゴールを背にして右足でトラップ。ジローナのDFペドロ・アルカラが寄せてくるなかで体を大きくひねり、右足でアクロバティックなボレーシュートを繰り出すと、鮮やかな弾道の一撃がゴールネットに吸い込まれていった。このダイナミックなゴールも印象深いという。

「トラップの瞬間に自分の理想通りのトラップができた。ヘディングでパスがきて、敵が後ろにちょっと離れたので、トラップを斜め後ろにしたら絶対に取れないという位置に置けた。だから、シュートができた。トラップが決まって、シュートはあそこだという感じ。トラップが理想のところに置けたので、ああいうシュートにつながった。個人的には1年以上……公式戦ではほとんどゴールを取れていなくて、『ここからスタートだ、スタートに立てた』というようなゴールでしたね、あのゴールは。結構重要で、今季のベストにしたいぐらいのゴール」

 これまで日本、ドイツ、イングランドで結果を残してきた岡崎。その過程こそがスペインで12ゴールを挙げる基盤となった。今季、岡崎“らしい”ゴールが多く見られたことは、新天地で生きていくうえでの新たな道の発見だったのかもしれない。

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