日韓戦でゴールの“マナドーナ”がリオ五輪切符に執念 「他の結果を聞いてまだ可能性ある」

2試合で勝ち点1 自力突破消滅もオージー以外は団子状態

 ヒロインになる直前で悔しさを味わったが、まだ五輪切符はあきらめていない。リオデジャネイロ五輪アジア最終予選第2戦、韓国戦で先制ゴールを挙げたFW岩渕真奈は自力突破の可能性が消失するなか、残り試合での3連勝を決然と誓った。

「悔しいです……」

 試合後のミックスゾーンで試合の感想を求められた岩渕は、絞り出すように言葉を発した。初戦のオーストラリア戦に続いて日韓戦でも試合開始のホイッスルをベンチで聞いたが、後半14分にジョーカーとして投入された。

「(佐々木則夫監督からは)1.5列目のところで受けて『突っかけろ』と言われました。自分が途中出場したら『絶対に点を取ってやろう』と思ってピッチに入りました」

 岩渕は2008年のU-17女子ワールドカップで大会最優秀選手を受賞し、10代の頃から将来を嘱望された。小柄ながら華麗なボールタッチで相手をかわしていくことから、元アルゼンチン代表FWディエゴ・マラドーナ氏にちなんで「マナドーナ」の愛称で知られている。そんな彼女としては珍しい形でのゴールが生まれたのは、同39分のことだった。右サイドからのクロスを相手GKがパンチングミスし、その後方にポジショニングしていた岩渕の頭に当たってゴールネットに吸い込まれた。

 

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