香川真司が昇格プレーオフで価値証明、現地紙が高評価「香川の足から大きなチャンス」
1部昇格プレーオフ準決勝で敗退も…エルチェ戦のプレーをスペイン紙が称賛
MF香川真司の所属するスペイン2部サラゴサは、スペインのラ・リーガ1部昇格を懸けたプレーオフ準決勝、エルチェ戦の第2戦に臨み、0-1で敗戦。2戦合計スコアも0-1で敗退が決まり、8シーズンぶりの昇格を逃した。現地紙はチャンスメイクした香川にまずまずの評価を与えている。
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香川はスコアレスドローに終わった準決勝第1戦に続いて、スターティングメンバーに名を連ねた。そのなかで前半30分、決定機を演出するスルーパスを送ったかと思えば、後半の序盤にはゴール前でフリーとなりシュート。これはDFの足にあたったことでコースが変わり、クロスバーに当たってゴールネットを揺らせなかったが、得点への意欲を感じさせた。
しかしサラゴサに待っていたのは悲しい結末だった。後半37分にワンチャンスをエルチェに生かされて1点を先制されると、その直後に得たPKのチャンスでMFハビ・ロスはループシュートを狙ったものの、GKは完全に読み切っていてキャッチ。アディショナルタイムを含めてゴールを陥れることはできず、無情のタイムアップの笛を聞いた。
得点源だったコロンビア人FWルイス・スアレスが期限付き移籍先のワトフォードに復帰してしまうなど、サラゴサは今季のイレギュラーな日程に泣いた。そのなかでスペイン「AS」紙は「歴史上類を見ない不幸のコレクション、サラゴサの呪われたシーズンを締めくくった」と同情の声を寄せている。
その一方、香川については3点満点中で2点の高評価を与えるとともに「ラウール・グティ、イニゴ・エグアラス、カガワはゲームにスピーディーさと(崩しの)意図を与えていた」と指摘。後半のチャンスについても「香川の足から大きなチャンスを得たのだが」と、積極的なプレーを称えていた。
香川にとってのスペイン挑戦1年目は苦い結末となったが、プレーオフで見せたプレーにより健在ぶりを証明した。