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ファン・ハール補強策の余波 香川とのポジション争いに勝ったはずのマタも控え危機
マンUの大補強は効果的か、無駄遣いか
マンチェスター・ユナイテッドのスペイン代表MFファン・マタがベンチに追いやられる可能性が高まった。ドルトムントに放出されたMF香川真司との競争でトップ下のポジションを確保したはずだったが、ルイス・ファン・ハール監督が今夏の移籍市場で大型補強を敢行したことにより、マタもプレー時間が減少する危機を迎えている。
英BBCによると、クラブOBで昨季コーチを務めたフィリップ・ネビル氏が「マタはオールド・トラッフォードでの将来を心配することはないと思うが、今季欧州チャンピオンズリーグとリーグカップがないので、プレー時間を見いだすことに苦労するだろう。ポジション争いは存在する。ヨーロッパの大会がないことが、ファン・ハールにとっても問題となるだろう」と語っている。
開幕前からオランダ人指揮官は3-4-1-2システムを一貫して取り組んだ。マタは不動のトップ下で、香川はマタ以上の評価を手にすることができずに、指揮官から移籍勧告を受け、チームを去ることになった。だが、マンUはオランダ代表FWファンペルシー、イングランド代表FWルーニーに続き、トップクラスのタレントであるファルカオを前線に加えた。
ネビル氏は3-5-2システムを予想。MFマイケル・キャリックの1ボランチで、中盤にはバレンシア、ルーニー、ディマリア、ショーの4人がフラットに並び、ファンペルシーとファルカオが2トップを務める布陣だ。
それはマタのみならず、今夏の移籍市場で獲得したアルゼンチン代表MFマルコス・ロホ、アトレチコ・ビルバオから獲得したMFアンデル・エレーラも控えに回る予想となっており、このままでは大型補強が“無駄遣い”となる恐れも出てきている。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web