“仏&独勢占拠”のCLは波乱の展開… スペイン、イングランド勢不在の4強は24年ぶり

CLベスト4の顔ぶれが大会史上初の組み合わせに…【写真:Getty Images】
CLベスト4の顔ぶれが大会史上初の組み合わせに…【写真:Getty Images】

ベスト4にフランス勢が2チーム駒を進めたのは大会初の快挙

 2019-20シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)はついにベスト4が出揃った。前年王者リバプールや史上最多13度優勝のレアル・マドリードが早々に敗退するなか、準決勝には、ドイツとフランスからそれぞれ2クラブずつが進出。大会史上初の組み合わせという波乱の展開となっている。

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 今季のベスト4の顔ぶれはRBライプツィヒ、バイエルン・ミュンヘン、パリ・サンジェルマン(PSG)、リヨンの4チームとなった。フランス人のリュディ・ガルシア監督が指揮を執るリヨンを除く3チームは、ユリアン・ナーゲルスマン監督、ハンジ・フリック監督、トーマス・トゥヘル監督といずれもドイツ人指揮官が率いるチームで、データ会社「オプタ」によれば同一国出身の監督3人が同時に準決勝に進むのはCL史上初となった。

 また、同じく「オプタ」によれば、フランスのチームが2つ準決勝へ駒を進めたのは前身のヨーロピアン・カップも含めて今大会初の快挙となる。準決勝はライプツィヒ対PSG、リヨン対バイエルンの組み合わせとなるため、決勝で同国対決が実現する可能性も残っている。

 ドイツとフランスのクラブが強さを見せた結果、今季はUEFAカントリーランキング1位のスペインと同2位イングランドのクラブがベスト8までで全て姿を消している。

 14-15シーズンのバルセロナ、15-16シーズンから17-18シーズンまで3連覇のレアル、そして昨シーズンのリバプールと直近の優勝クラブを振り返っても、圧倒的な存在感を示している2つの国のクラブがベスト4に残れなかったことはまさに異例のことだ。

 遡ってみると、スペインとイングランド勢のクラブが1つもベスト4に入れなかったのは、ユベントスが最後にビッグイヤーを獲得した1995-96シーズン以来で、実に24年ぶりとなる。この時のベスト4はユベントス(優勝/イタリア)、アヤックス(準優勝/オランダ)、ナント(フランス)、パナシナイコス(ギリシャ)という顔ぶれだった。

 ちなみに、スペインとイングランドに加え、イタリアも含めた3カ国のいずれかのクラブがベスト4に1つも残らなかったケースで見ると、名称が現在の「チャンピオンズリーグ」に変わった1992-93シーズン(1992-93シーズンはグループリーグを勝ち上がったマルセイユとミランが決勝を戦うレギュレーションだったためベスト4は該当なし)以降では史上初となる。

 これまでの歴史を塗り替え、多くのサッカーファンの予想に反した展開を迎えている今季のCL。そのなかで王座にたどり着くのは一体どのクラブとなるだろうか。
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(FOOTBALL ZONE編集部)



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