浦和、守勢に転じ8月初勝利 防戦一方も…GK西川は“意義”強調「粘り強い試合ができる」

浦和レッズGK西川周作【写真:佐藤彰洋】
浦和レッズGK西川周作【写真:佐藤彰洋】

前半5分の先制点を最後まで守り切り、ホームでの広島戦に1-0で勝利

 浦和レッズの大槻毅監督は、1-0で勝利した15日のJ1リーグ第10節サンフレッチェ広島戦後、「内容に関しては、見ての通り」と、防戦一方だった試合を振り返った。

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 浦和は前節で名古屋グランパスに2-6の大敗。失点に絡む場面の目立ったDF山中亮輔を今季初めてリーグ戦のスタメンから外し、ベテランDF宇賀神友弥を起用。すると前半5分、カウンターから獲得したPKでFWレオナルドが先制点を決めた。

 しかし、ここからがある意味では地獄の始まりだった。全く攻撃に出る形を作れない浦和は自陣に貼り付けられ、GK西川周作を中心に必死でゴールを守ることに終始した。守備時に5バックにした後半のシュートは1本のみ。指揮官は「暑さもあるけど、ちょっと動けなくなったのと、先に1点を取って、少し後ろに重心がかかってしまったので、内容に関しては、見ての通りだと思う」と、勝利後のオンライン会見でも笑顔はなかった。

 最少得点差でのいわゆる“ウノゼロ”勝利となった一方で、浦和にとっては8月に入ってから公式戦での初勝利になった。直近のリーグ戦5試合は1勝1分3敗で、5得点13失点と苦しい状況下でのゲームで得た先制点だっただけに、余計に守備的な思いが強くなった面もあったのだろう。大槻監督も「最後の勝負にこだわるところは、再開してから自分たちから崩れてしまうのが多々見られたので、そういったところができたのは良かったと思うが、サッカー的な要素ではボールを握るところが全然なくて難しかった」と振り返った。

 主将の西川はファインセーブを連発。前節の大敗から迎えたゲームだったこともあり「6失点した後というのは本当に周りからもそうですし、自分たちのアクションもそうですけども、見られ方がポイントになっていたので、このままズルズルいってしまうのか、ここでひとつ勝ってもう一つ上に行けるのかっていう大事な試合だった」と話す。そして「どんなにボールを握られたとしても最後のところを皆で守ることができれば、こういう一点を守り切る、粘り強い試合ができる」と、この勝利の意義を語った。

 今季のトレーニングキャンプから導入した新システムやコンセプトからすれば、それら全てを投げ打って勝利を奪いにいったような試合だった。だからこそ、これが良い成功体験として際どい接戦を競り勝つ強さにつながるのか、悪い成功体験として消極的なサッカーをする試合を増やすことにつながってしまうのかは、今後の浦和次第になるのではないだろうか。
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