スアレスは「前半の大半をキックオフに費やした」 歴史的大敗での珍記録に海外注目

バルセロナFWルイス・スアレス【写真:AP】
バルセロナFWルイス・スアレス【写真:AP】

自慢の攻撃を封じ込まれ、24本中9本がキックオフからという屈辱的結果に

 バルセロナのウルグアイ代表FWルイス・スアレスは、現地時間14日のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)バイエルン戦でゴールを決めたが、チームは2-8で敗れて準々決勝敗退となった。8失点での大敗のなか、スアレスはパス成功の約40%がキックオフのパスという珍記録を残して話題となっている。

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 バルセロナは前半4分に元ドイツ代表FWトーマス・ミュラーに先制ゴールを許すなど、前半のうちに4失点。オウンゴールで1点は返していたものの、後半も流れを引き戻すことはできず。残りの45分間でもさらに4点を奪われ、最終的には2-8と一方的なスコアで敗れた。

 スアレスは後半12分に鋭い切り返しからのシュートで一矢報いる得点を決めている。バルセロナの選手として唯一スコアシートに名を刻んだとはいえ、試合を通してみればスアレスでさえも蚊帳の外に置かれていた。

 そんなスアレスだが、パスに関して非常に珍しい記録を残していた。スペイン紙「マルカ」電子版は「バイエルン戦でスアレスのパス24本の内9本がキックオフからのものだった」との見出しで紹介。流れのなかで思うようにボールを触ることができず、大量失点の影響でキックオフからのパスを計9回も記録したのだ。

 試合に関するスタッツを紹介している英サッカーサイト「Squawka」のツイッターによれば、スアレスがこの日記録したパス24本のうち成功は22本。キックオフからのパス9本はもちろんすべて成功で、パス成功の40.1%を占めた。

 また、英紙「デイリー・メール」は選手がボールタッチをした箇所を色分けして示すヒートマップを参照し、特に試合の前半にスアレスがいかに苦しんでいたかを紹介。ボールタッチが多いことを示したのはピッチ中央のセンターサークル内のみでそれ以外の場所はほとんど色が変わっていないという状態で、同紙は「ルイス・スアレスのヒートマップは、彼が前半の大半部分をキックオフに費やしたことを示した」と指摘している。

 バイエルンに自慢の攻撃を封じ込まれ、完敗を喫したバルセロナ。スアレスが残したスタッツがチームの敗戦を象徴的に示すものとなっていたようだ。

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