バイエルン&インテル、コロナ禍で“シビアな交渉”進行中 「多額の投資はできない」
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経済的に厳しい状況かで、FWペリシッチの処遇を巡って両クラブの思惑が交錯
ドイツ王者バイエルン・ミュンヘンとイタリア・セリエAの強豪インテルが、この新型コロナウイルスの影響による経済的に厳しい状況下でシビアな交渉を行っているという。ドイツ紙「アーベント・ツァイトゥング」やイタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」が報じている。
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この両クラブの間で交渉に入っているのは、クロアチア代表MFイヴァン・ペリシッチを巡るもの。今季、インテルからバイエルンに期限付き移籍したペリシッチは、買い取りオプション2000万ユーロ(約24億円)の条項があったものの、期限までには行使されなかった。しかし、それはバイエルンによるペリシッチを必要としない判断が下されたわけではないという。
「アーベント・ツァイトゥング」によると、バイエルンの最高経営責任者(CEO)を務めるカール・ハインツ・ルンメニゲ氏は、ペリシッチについて「私の好みの選手だと言える。いつもスペクタクルなプレーをするわけではないが、影響力のあるプレーをする。彼は自分の仕事をしてくれている」と語ったとのこと。一方で、完全移籍での獲得については「私たちは願いを話すことはできる。だが、このコロナウイルスの影響があるなかで多額の投資はできない」とコメントしていたと伝えられている。
「カルチョメルカート・コム」では、バイエルンの意向は1000万ユーロ(約12億円)ほどでのペリシッチ獲得だという。一方でインテルの希望は2000万ユーロ(約24億円)での放出だが、ペリシッチは2022年まで契約を残しており、そこまで残留した場合のトータル1500万ユーロ(約18億円)の年俸支払いと天秤にかけ、頭の痛い状況になっていると報じられている。
ペリシッチに関しては、インテルのアントニオ・コンテ監督が放出を容認しているだけに、バイエルンからしても焦った交渉が必要ないと見られている。例年であればそれほど大きな負担にならない金額の交渉でも、この社会情勢では今まで以上にシビアな金銭感覚で臨むことになっている模様だ。
(FOOTBALL ZONE編集部)