サラゴサ香川、好機演出も昇格PO初戦は0-0 60分間“数的優位”を生かせず勝負は第2戦へ
残り一つの昇格枠をかけてエルチェと激突 相手FWが前半に一発退場も崩し切れず
スペイン2部サラゴサのMF香川真司は現地時間13日、昇格プレーオフ準決勝エルチェとの第1戦に先発出場。前半に相手に退場者が出て、60分間にわたって数的優位の状況を得たサラゴサだったが決定打を欠き、0-0のドローで終えた。
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レギュラーシーズンを3位で終えたサラゴサは、残り一つの昇格枠をかけて6位エルチェとのアウェーでの第1戦に臨んだ。当初は7月下旬から開催される予定だったプレーオフだが、新型コロナウイルスの影響により延期となっていた。サラゴサはその間に、今季期限付き移籍で加入し、チーム最多の19得点を記録したコロンビア人FWルイス・スアレスが、保有元ワトフォードから契約延長を認められなかったため退団。得点源を欠くなかでプレーオフ初戦を迎えた。
攻撃の中心となることが期待される香川がスタメンに名を連ねたなか、試合が大きく動いたのは前半30分だった。エルチェFWジョナタスがサラゴサDFジャワド・ヤミークと競り合った際に、足裏で相手を蹴ったとして一発退場。数的優位の状況を得たことで、サラゴサが攻勢を強めていく。
同35分には左サイドでパスを受けた香川がドリブルを仕掛け、ゴールまで約20メートルの距離からミドルシュートで相手ゴールを強襲。前半終了間際には中盤でパスを受けた香川の、華麗なアウトサイドスルーパスからMFブルギが左サイドを抜け出し決定機を迎えるが、シュートは相手GKのセーブに阻まれた。
後半も数的優位な状況のサラゴサが主導権を握ってボールを保持するも、得点源のスアレスを失った影響からか相手ゴール前での決定打を欠く状況が続いていく。後半17分に得たゴール正面でのFKでは香川がキッカーを務めるも、シュートは壁を直撃。同24分にはCKから相手に当たったボールがクロスバーに嫌われるなど、どうしても1点が奪えない。
同34分には香川がペナルティーエリア内でパスを受けて鋭く反転。相手に倒されたように見えたが、レフェリーの笛は吹かれなかった。香川は同41分にベンチに退き、試合もこのまま0-0で終了。勝負の行方は16日、サラゴサの本拠地で行われる第2戦に委ねられることになった。
(FOOTBALL ZONE編集部)