J初“クラスター”鳥栖、リーグ3試合の延期が決定 村井チェアマン「リーグ全体の問題」
10人の新型コロナ感染が判明した鳥栖はG大阪戦、仙台戦、札幌戦の延期が決定
Jリーグは13日、新型コロナウイルス感染症に10人が陽性となったサガン鳥栖において、少なくともリーグ3試合が延期となることを発表した。前日12日に新型コロナ感染症に新たに選手6人、スタッフ3人の計9人に陽性反応が出たと発表。すでに陽性反応が出ていた金明輝監督も加えると10人の陽性反応を確認していた。これを受けて、行政から指導を受けて、15日のJ1第10節ガンバ大阪戦(ホーム)、19日の第11節ベガルタ仙台戦(アウェー)、23日の第12節北海道コンサドーレ札幌戦(ホーム)が延期となる。
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鳥栖は11日、金明輝監督に新型コロナウイルス感染症の陽性反応が出たと発表。8日の昼から体調に異変を感じ、9日の朝は36.4度だったものの、倦怠感を確認。夜に38度の発熱があり、10日にPCR検査を受けて11日の午後3時に陽性判定を受けていた。保健所の指導のもと、スタッフ3人の濃厚接触者を隔離。このスタッフ3人は陰性だったものの、新たに選手6人、トップチームスタッフ3人の陽性が判明した。
前日12日、会見に出席した鳥栖の竹原稔社長は、保健所から「14日間の活動自粛のお願い」があったといい、25日までを目途にトップチームの活動自粛を発表。そのため、Jリーグでも週末の15日J1第10節ガンバ大阪戦(ホーム)、19日第11節ベガルタ仙台戦(アウェー)、23日第12節北海道コンサドーレ札幌戦(ホーム)の少なくとも3試合が延期となることとなった。これを受けて、Jリーグの村井満チェアマンがコメントしている。
「今回、同一クラブから多数の陽性判定者が出たことで、行政サイドによって濃厚接触者を特定することが物理的に困難であることから、これ以上、感染が拡大しないことが十分確認できるまでの間、当該クラブの活動を一定期間自粛し、その間の当該クラブに係る公式試合の開催を中止することを決定いたしました。私たちは、集団感染がJリーグから出たことを重く受け止め、当該クラブだけの問題にとどめず、リーグ全体の問題ととらえています」
また、前日12日に開催予定だったルヴァンカップ・グループステージ第3節サンフレッチェ広島戦は、代替試合の開催を行わず中止が決定。広島と鳥栖に勝ち点1が加算されて、最終的に札幌のプライムステージ進出が決まった。
(FOOTBALL ZONE編集部)