今夏レアル復帰濃厚のウーデゴール、“帰還”理由を現地指摘 「別次元の選手になった」
レンタル先のソシエダで才能が開花、今夏の移籍市場で保有元のレアル復帰へ
レアル・マドリードは保有権を持つ日本代表MF久保建英をビジャレアルに期限付き移籍させるなど、ここ数年若き有望株を“武者修行”させるケースが続いている。そのモデルケースであるノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴールが、2020-21シーズンにレアル復帰が既定路線となっているなかで、その理由をスペイン紙「マルカ」英語版が説明している。
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2015年に母国ノルウェーのクラブからレアルへ移籍したウーデゴールは16歳にしてトップチームにデビュー。その後はオランダへの期限付き移籍が続いたものの、2019-20シーズンに所属したレアル・ソシエダでその才能が開花した。今夏の移籍市場でソシエダでのレンタル移籍継続かレアル・マドリードへの復帰か取りざたされていたものの、スペインの首都に舞い戻る可能性が高くなったとしている。
「マルカ」はウーデゴールのレアル復帰の理由を4つ挙げている。まず1つ目は以前とは“別次元の選手”になったということ。16歳でデビューした当時とは違い、ソシエダで主力としてプレーする機会を与えられたことにより、創造性を含むピッチ内での成熟度が段違いになったことを指摘している。
2つ目に挙げているのは、新型コロナウイルス禍による経済環境を踏まえてのリーズナブルさ。かねてより獲得の噂があるフランス代表MFポール・ポグバ(マンチェスター・ユナイテッド)を買い取るとすれば、多額の移籍金と給与を勘案しなければならない一方で、ウーデゴール復帰なら移籍金は“ゼロ”で収まり、給与自体もほぼ戦力外状態のウェールズ代表FWギャレス・ベイル、コロンビア代表MFハメス・ロドリゲスよりも安上がりだからだ。
3つ目は中盤の世代交代。“白い巨人”の中盤といえば、ここ数年はブラジル代表MFカゼミーロ、ドイツ代表MFトニ・クロース、クロアチア代表MFルカ・モドリッチの3人が“鉄板”だった。しかしこの9月で35歳となるモドリッチを筆頭に高齢化は進みつつあり、現在所属するウルグアイ代表MFフェデリコ・バルベルデ、アーセナルから復帰予定のスペイン代表MFダニ・セバージョスを含めてリフレッシュを計る模様だ。
そして最後の理由は、ジネディーヌ・ジダン監督がウーデゴールを熟知しているから。ジダン監督はBチームにあたるカスティージャで計25試合を指導し、その後のシーズンもウーデゴールの成長状況を見守ってきた。中盤の競争はさらに激しさを増すことは必至だが、ジダン監督がどうローテーションして使うのか。ウーデゴールの起用法は来季レアルの焦点の1つとなりそうだ。
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(FOOTBALL ZONE編集部)