ピルロが志向するスタイルは？　「スペースを攻撃する」がキーワード

　ただし、4つ目ではユベントスのクラブ事情として「さらに2人の監督に給与を支払う余裕はない」とした。サッリ氏とは2年間の監督契約を残した時点での解任となったため、次のクラブが見つからない限り2年間の給与を支払い続けるか、この時点で違約金を支払って契約を完全に打ち切るかのどちらかが一般的。その詳細には触れていないが、名前の挙がった元トットナムのマウリシオ・ポチェッティーノ氏ら実績ある監督と比較した時に、高額年俸が必要ない監督を求めたとしている。

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　そして5つ目が「ピルロがどんなスタイルを志向するか」ということ。これは、U-23チームの監督として一度だけスピーチした言葉に「スペースを攻撃する」というキーワードと、「素晴らしいポゼッション、それが好みである」というものがあるとした。いずれにしても、主体的にボールを保持して攻撃的なアクションを起こすチームを作ろうとすることは、現役時代のプレースタイルからも予想される。

　欧州のトップクラブの中では最も早く明確な監督人事が行われたと言えるユベントスであり、現役時代に“マエストロ”の称号を得てクラブでも代表チームでも世界一になっているピルロ氏だけに注目度が高い。サッカー界に新たな名選手から名将となる1人が誕生するのか、世界中のファンが注目していると言えそうだ。