ピルロは名将となれるのか? ユベントス監督就任、「5つの論点」を伊メディア特集
ジダン氏やグアルディオラ氏と比較、今のユベントスは危険な状態?
イタリア王者ユベントスは、今季チームを率いたマウリツィオ・サッリ監督の解任と、新たに監督経験のないアンドレア・ピルロ氏の就任を発表した。ピルロ氏の現役時代の実績からも大きな話題になっているこの人事について、イタリアのサッカー専門メディア「カルチョメルカート・コム」は、「5つの論点」として特集している。
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ピルロ氏は当初、来季からU-23チームの監督に就任することが発表されていた。レアル・マドリードでのジネディーヌ・ジダン氏や、バルセロナでのジョゼップ・グアルディオラ氏のようにセカンドチームでの経験を積むことでトップチームの指揮官に育て上げるというプランがイタリアメディアでは報じられてきた。
まさに1つ目の論点が、そのジダン氏やグアルディオラ氏との比較についてだ。そうなった原因を「その論争の原因はピルロが彼らと同様の世界的な名手だったから」と指摘したうえで、「2人は少なくとも1年間セカンドチームで経験を積んだのは事実」と指摘する。さらに「今の疑わしいユベントスは、レアルやバルセロナと比べて良いのか」と、新人監督が指揮するには危険な状態にあるとした。
一方で、2つ目にはイタリア監督協会の会長で、コーチングライセンスの講義なども行ったレンツォ・ウリビエリ氏による「ピルロは紛れもなく(監督としての)天才である」というコメント。そのなかでは「彼は世界的にも最も深くサッカーを理解する人物だが、現在の技術的な最新ツールの使い方においても、注意深さと鋭さがある」と、感覚派なだけではないと指摘。そして、元チームメートのアレッサンドロ・デルピエロ氏が「ピルロは議論の余地のない知的な資質を持つ」と話していることも指摘した。
3つ目は、ユベントスの会長であるアンドレア・アニェッリ氏との個人的な信頼関係について言及している。そして「ピルロのカリスマ性を個人的に高く評価し、本質を突く能力とバランスを兼ね備えた明快さがあるという特質を理解している」と、人間性の観点から監督を任命するに至ったとした。