中村敬斗、“盟友”久保の存在とは? 日々連絡を取り合う仲「刺激をもらうにはレベルが…」

シント=トロイデンで活躍するMF中村敬斗(左)とスペインで活躍するMF久保建英【写真:©STVV & Getty Images】
シント=トロイデンで活躍するMF中村敬斗(左)とスペインで活躍するMF久保建英【写真:©STVV & Getty Images】

【中村敬斗インタビュー|第4回】中村を奮い立たせる東京五輪世代の存在「間違いなく刺激」

 20歳の若き才能であるFW中村敬斗は、今夏ベルギー1部シント=トロイデンVV(STVV)に移籍し、欧州2年目のシーズンに臨む。昨夏、ガンバ大阪からオランダ1部FCトゥウェンテへ期限付き移籍し、手応えとともに悔しさも味わった。新たなステージへの挑戦を決意した中村が「Football ZONE web」のインタビューに応じ、盟友である日本代表MF久保建英ら「東京五輪世代の存在」について語った。

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 中村が一躍脚光を浴びた大会がある。2017年にインドで開催されたU-17ワールドカップ(W杯)。“00ジャパン”と呼ばれ、久保やU-23日本代表DF菅原由勢(AZ)ら、10代から海外で活躍する選手が出場した大会に中村も出場した。当時、高校2年生で三菱養和SCユースに所属していた中村は、グループリーグ第1節ホンジュラス戦(6-1)でハットトリックを達成。第2節フランス戦(1-2)にも先発し、第3節ニューカレドニア戦(1-1)では先制ゴールを挙げた。決勝トーナメント1回戦では、強豪イングランドにPK戦で敗れたが、中村は全4試合で先発出場。久保と形成した前線では4戦4発と存在感を示した。

 U-17W杯から3年――。ともに戦ってきた久保や菅原と同じく、昨夏に中村も渡欧を決意。G大阪からFCトゥウェンテへ加入した。久保はFC東京からスペイン1部レアル・マドリードへ完全移籍し、その後マジョルカへ期限付き移籍。菅原は名古屋グランパスからAZへ移籍し、中村と同じオランダリーグでプレーした。

 海外挑戦1年目をそれぞれの地でスタートさせた“00ジャパン”の戦士たち。中村は強豪PSVとの開幕戦(1-1)に先発出場し、いきなりゴールを挙げて鮮烈なデビューを飾った。続く第2節でも、G大阪の先輩で中村自身が”憧れ”だった日本代表MF堂安律が当時所属していたフローニンゲン戦(3-1)で先制点を挙げ、開幕から2試合連続ゴール。17試合4得点で欧州1年目を終えた。その“原動力”となっていたのは、盟友の存在だったという。

「同世代の活躍は間違いなく刺激になります。菅原も僕がPSV戦で点を取った時に『刺激を受けた』と取材で言ってくれていました。逆に彼がヨーロッパリーグで点を取っているのを見て、僕もリーグで取ろうと思えました」

 一方、久保とは継続的に連絡を取っているという。「途切れることなく、お互いできる時に返信している」。ベルギーへ渡ってからは、まだ中村が寮に滞在しているので、スペインのリーガ・エスパニョーラをフルでは見られていない。だが、ハイライトは欠かさずチェックし、スペイン挑戦1年目の35試合4得点4アシストという活躍はしっかりと見届けた。

「久保選手、凄いですよね。トップ・トップのスペインリーグのレベルのなかで、あれだけやれて活躍している。半端ないと思いますね。ちょっと、刺激をもらうにはレベルが高い……(笑)。スペインリーグであれだけやっていると、あんまり気にしなくなっちゃいます(笑)」

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