メッシ、CLナポリ戦で打ち立てた“二つの記録” 3人抜きコントロールショットで更新
CLラウンド16ナポリ戦で倒れ込みながらの鮮やかな一撃を沈める
バルセロナは現地時間8日に開催されたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16、ナポリとの第2戦で3-1と勝利し、合計スコア4-2で13シーズン連続の準々決勝進出を決めた。この試合でもスーパーなゴールを奪ったのが、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシだ。必殺のドリブルと決定力が発揮された一撃で、二つの偉大な記録を更新している。
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試合は前半10分、CKからDFクレマン・ラングレのヘディングシュートで幸先よくバルサが先制に成功。これで勢いに乗ったバルサは同22分にエースが驚きの一撃を見せる。右サイドでボールを受けたメッシは非常に細かなタッチで相手DF3人を幻惑。3人目を抜いた際にはバランスを崩して倒れ込んだものの、すぐ体勢を立て直すとシュートブロックに入った2人の隙間を狙いすましてコントロールシュート。これがゴール左隅に突き刺さり、貴重な追加点となった。
クラブ公式ツイッターによると、メッシがCLでゴールを挙げた“犠牲者”はナポリで35クラブ目となった。またスペイン紙「マルカ」によると、CLラウンド16での通算ゴール数は「27」にまで達したのだという。
メッシは同30分に再びゴールネットを揺らしたが、VAR(ビデオアシスタントレフェリー)の介入によって取り消しに。それでも前半終了間際にはナポリDFカリドゥ・クリバリにプレッシャーを掛けてペナルティエリア内でファールを受け、再びVARの介入によってPKを獲得。これをウルグアイ代表FWルイス・スアレスが決めて3点差とした。
前半終了間際のPKで1点を返されたバルサは、後半はナポリの攻勢の前にボール保持率が明らかに減った。それでも“割り切った”守備重視の戦いを選択し、そのままのスコアで逃げ切っている。
90分間にわたって試合を支配し切る往年のバルサからはイメージできない戦略を取ったが、リーガ・エスパニョーラを宿敵レアル・マドリードに譲ったのに続き、CL制覇も達成できなければ“失敗のシーズン”と認定されるのは必至だ。キケ・セティエン監督の下で結果にこだわるほかないバルサ。ビッグイヤー獲得のためにはメッシの活躍はやはり不可欠となりそうだ。