名古屋、衝撃の前半5ゴールで6-2圧勝 浦和は12シーズンぶり6失点の大失態

4ゴールを決めた名古屋FW前田(左)【写真:佐藤彰洋】
4ゴールを決めた名古屋FW前田(左)【写真:佐藤彰洋】

開始9分で名古屋が先制点を挙げ、勢いのままに浦和を圧倒 前田直輝は4ゴールを記録

 名古屋グランパスがホームに浦和レッズを迎え撃った8日のJ1第9節は、FW前田直輝の4ゴールなどで名古屋が浦和を6-2で一蹴。浦和の公式戦6失点は12シーズンぶりの失態になった。

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 互いに5日のルヴァン杯を戦ってから中2日のゲームだったが、名古屋は得点で勢いを付ける。まずは前半9分に左サイドからの攻撃で前田がシュートを放つと、GK西川周作が弾いたものの、前田がこぼれ球を再びシュートして押し込んだ。この時にオフサイドポジションにいた名古屋の選手が西川のプレーを妨げたとして、浦和は西川らが抗議するも、オフサイドの判定とはならずにゴールが認められた。

 その混乱もあったなかで1分後、左サイドから攻め込んだ名古屋はMFマテウスのラストパスに走り込んだ前田が再び合わせてゴール。さらに同18分にはMFガブリエル・シャビエルの蹴ったCKをMFジョアン・シミッチがヘディングで叩いて追加点と、一気に3-0とした。

 試合を見れば浦和のほうが攻撃回数は多かったものの、名古屋の攻撃の場面で浦和の最終ラインはあまりにもあっさりと突破を許し続けた。同38分にはシャビエルのラストパスを前田が簡単に決めてハットトリックを達成。同45分にはカウンターの局面でシャビエルがボールをドリブルで運ぶと、応対した浦和DFトーマス・デンが寄せ切れない間にシャビエルがあっさりとシュートを決めた。

 5-0の名古屋リードという衝撃的なハーフタイムのスコアとなった試合に、浦和の大槻毅監督は「全員でもう一度、一つずつ丁寧にプレーしてやり直すこと」、「ボールを失っても、慌てずにプレーすること」、「球際しっかりやれないと勝てない。闘え、走れ、切り替えて闘え」というメッセージとともに、3人の同時交代でスタート。それに応えるかのように、後半3分にはFWレオナルドと途中出場のMF関根貴大がゴール前まで攻め込んで、レオナルドが強引に押し込んで1点を返した。

 しかし浦和はまたしても最終ラインが強度を出せず、2分後にFW金崎夢生のラストパスを前田に合わせられて失点。スコアは名古屋の6-1となり、浦和にとっては2008年のリーグ最終節で横浜F・マリノスに1-6で敗れて以来、12シーズンぶりの6失点となった。

 その後、同31分に浦和はレオナルドがこの日2点目を決めて一矢を報いたものの、名古屋が6-2で勝利。名古屋は勝ち点を17に伸ばし、新型コロナウイルスの影響で1試合消化が少ないなかで上位への進出を果たした。一方の浦和は同14にとどまり、得失点差でも大きなマイナスを計上してしまった。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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