アーセナルが今夏118億円の大型補強を計画 センターラインの刷新に動くか
エジル、サンチェスの慰留にも資金を投下
さらにストライカーでは、日本代表MF香川真司の同僚で、ブンデスリーガ得点ランク2位の22得点を挙げているガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤンに熱視線を送っているという。今季の爆発により、マンチェスター・ユナイテッドなどのビッグクラブが軒並み獲得に関心を示しているという。ただし、15年のアフリカ最優秀選手の市場価格は6000万ポンド(約94億円)とも言われており、理想的な人材ではあるものの獲得の実現性は低いと見られている。その他には、プレミアリーグで14得点とブレイク中のワトフォードFWオディオン・イガロも候補に上がっている。
また、ギブス退団濃厚の左サイドバックではレスターの19歳DFベン・チルウェルの名が挙がっている。今季は夏にチェコ代表GKペトル・チェフ、冬にエジプト代表MFモハメド・エルネニーと最小限の補強にとどまっていたが、来季は約118億円の資金を投下し、大幅な人員整理が行われるかもしれない。
他クラブからの獲得だけではなく、チーム内部での動きにも抜かりはない。今季プレミアリーグで18アシストを記録し、元フランス代表FWティエリ・アンリ氏の歴代最多記録(20アシスト)の更新が間近に迫るドイツ代表MFメスト・エジルと、チリ代表FWアレクシス・サンチェスの2人には大幅な給与アップを盛り込んだ契約延長の準備を進めている。両アタッカーの慰留は、チームにとっても再優先のタスクになっているという。
現在はエジルが週給14万ポンド(約2200万円)、サンチェスが週給13万ポンド(約2000万円)という待遇だが、揃って週給20万ポンド(約3100万円)までの給与アップとなる条件で、引き留めを図るという。2017年、あるいは18年までに契約満了を迎えるカソルラやラムジー、MFアレックス・オックスレイド=チェンバレン、DFペア・メルテザッカーらにも契約延長オファーを提示する構えのようだ。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images