浦和・大槻監督、チームの前進に好感触 さらなる成長へ「選手と一つ超えていきたい」
5日のC大阪戦は敗戦も、狙いを表現できている部分を前向きに評価
浦和レッズの大槻毅監督は、埼玉に戻らず遠征続きで臨む8日のリーグ第9節アウェーでの名古屋グランパス戦を前にオンラインでの記者会見を実施。チームの現状について「全体的な流れの中でやろうとしていることを表現する回数や時間が増えているのはポジティブ」と前向きにとらえている。
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浦和は1日にホームでリーグ第8節の清水エスパルス戦を終えると、5日にルヴァン杯のゲームで大阪に遠征してセレッソ大阪と対戦。そこから中2日で迎える名古屋戦に向け、そのまま関西に滞在して試合前日トレーニングまで終えて、名古屋へ移動するスケジュールを組んだ。遠征先の滞在が長くなる反面で、現在の社会情勢の中では移動回数を4回から3回に減らすことができる。
中2日のゲームについて「実質的に回復の48時間も終わっていない状態。ギリギリまで選手のコンディションを見てゲームに臨まないといけない。ただ、フィジカルコーチなども良い仕事をしてくれているので、良い状態で臨めると思う」と話す。5日のC大阪戦は試合全体で支配する時間が長くなったものの、0-1の敗戦だった。指揮官は結果に納得していないながら、チームの成長には前向きな部分があると話している。
「点数を多くどちらが取ったか、取られないかを競うものなので、本当に大事な部分を持ってこられなかったのは残念だが、全体的な流れの中でやろうとしていることを表現する回数や時間が増えているのはポジティブ。だからと言ってゲームを渡して良いわけではないので、またトライしてきたい」
清水戦、C大阪戦と共通しているのは、良い時間帯でゲームを決めるような得点を奪い切れなかったことが結果に影響したこと。今季から新たなシステムや取り組みをスタートしているチームについて、大槻監督は「幹を太くしていく部分と枝葉を増やす部分」という表現で、全体の共通理解の徹底とバリエーション作りを2つの軸としてきた。そして、現状については少しずつバリエーションが増えてきていると話している。
「グループ全体で共有して同じ絵を描けているものが多くなる、大きくなるという部分はできてきていると思う。その中での組み合わせや個々のやれることで色が付いてくると思うけど、そこでのコンビネーションが共鳴している部分も出てきていると思う。ブレイクスルーという言葉が正しいか分からないけれども、選手と一つ超えていきたいと思う。ゴールを取るところに関して言えばトライしている。一つ乗り越えて、今やっていることを飛躍させるタイミングにトライしていきたい」
現状、浦和は1試合平均で約1得点、約1失点という状況にある。夏場の過密日程を戦いながらにはなるものの、ここからチームが一つ殻を破れるかどうかが、今季の最終成績にも大きく影響していきそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)