屈辱の4失点で堅守崩壊の広島 課題の残る守備を立て直せるか

昨季最少失点も3試合連続失点

 具体的な修正点を問われると、やはり守備の部分だった。

「今日も失点してしまっているので。前回もそうですし、しっかりとした守備をするために自分たちを見つめ直してやらなきゃいけないなと思っています」

 昨シーズンのJリーグで広島は最少の30失点と、安定感ある戦いぶりが目立った。しかし今季はゼロックス杯のガンバ大阪戦こそ勝利したものの1失点、続くACL第1節の山東魯能戦で2失点、J開幕戦の川崎フロンターレ戦でも1失点と、クリーンシートを達成できていなかった。それを受けての4失点ということでダメージは残るが、水本は懸命に前を向いた。

「(ACLの)入りはすごく悪いですけれど、残り4試合あります。とにかく、しっかりと前を向いて、勝ち点を重ねてグループリーグを突破できるように、みんなで一生懸命やっていきます。ホームは絶対に勝たなければいけない。勝ち点3以外はないと思っています」

 広島は昨年、アジア王者になった中国の広州恒大を破ってクラブW杯で3位に輝くなど、実力的にはアジアトップクラスであることを示している。現実を受け止めつつも、グループステージ2連敗スタートの苦境を跳ね返すことはできるだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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