「120%否定します」 20歳FW中村敬斗、「メンタルを打ちのめされた」報道の真実を初激白
1年で退団…現地メディアから「メンタル的に打ちのめされた」と“辛辣”な報道
ウインターブレイク明けは、新型コロナウイルスの影響でリーグが打ち切りになるまでの8試合で4試合に出場し、プレー時間はわずかに計16分間。一方でセカンドチームでは5試合5得点と結果を残し、状態の良さはキープしていた。
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「どこのチームでも競争や戦術があって、監督が求めていることがある。多少はすれ違いもあるなかで、後半戦、試合に出られなくなってもセカンドチームではしっかりとやってきました。監督の評価も上がってきて、『ケイトはめちゃくちゃ頑張っている。精神的にも折れないで、がむしゃらにやってくれている』と評価してもらえて。上り調子で(セカンドチームで)結果も出ていたので、スタメンのチャンスもあるかなと思っていました。そのなかでリーグが打ち切りになってしまって仕方ない部分はあります」
セカンドチームでプレーしている間、中村の頭には絶対に曲げたくない信念があった。それは決して「腐らないこと」。G大阪時代も出場機会がなかった時には何時間も居残り練習をして、徹底的に自分の短所と向き合ってきた。トップチームの選手がシャワーを浴びて帰宅しても、中村だけがグラウンドから上がってこないことは日常茶飯事。自身の序列が下がれば、現実を受け入れて何をすべきか考えるタイプの選手だった。オランダではその思いが、より強くなっていたという。
「これからどうなりたいというビジョンを明確に持っているので、セカンドチームに行って腐っている時間なんかないんですよ。腐っていたらマイナスしかないので、キツイですけど、そこは耐えてやるしかない。それはガンバでよく分かっていました。特に日本語が通じない海外で腐ったらあっという間だな、と。練習は人一倍やるようにしていました」
そうしたなかで、新型コロナウイルスの影響によりリーグ打ち切りが決定。残り1年、契約を残していた中村だが、17試合4得点でシーズンを終えてFCトゥウェンテの退団が決まった。その時、複数の現地メディアから「メンタル的に打ちのめされた」「ホームシックになった」「コミュニケーションが取れなかった」と報道された。当時の心境は一体どのようなものだったのだろうか――。中村が初めて“真実”を語った。