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松田直樹さん急逝から9年…横浜FMが動画公開 6人の戦友が心情吐露「彼の能力に嫉妬していた」
2011年に急逝した松田さん 川口氏、波戸氏ら元チームメートが思い出を語る
Jリーグの横浜F・マリノスは4日、2011年に急逝した元日本代表DF松田直樹さんの命日にあたるこの日に、クラブ公式YouTubeチャンネルでスペシャルムービーを公開した。元日本代表GK川口能活氏や同DF波戸康広氏など、横浜FMでともに戦った6人が松田さんとの思い出を語っている。
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松田さんは1995年に横浜マリノス(当時)に入団。年代別代表でも活躍する高卒ルーキーとして初年度からリーグ戦33試合に出場すると、2010年の退団まで16シーズンにわたってプレーした。その間にJリーグ年間優勝3回、自身もベストイレブンを2度受賞するなど「ミスターマリノス」として活躍。日本代表としても2002年日韓ワールドカップ、五輪には1996年アトランタ、2000年シドニーと2大会連続で出場している。
そして11年に、当時JFLの松本山雅FCに移籍。主力としてプレーしたが、8月2日の練習中に急性心筋梗塞で倒れ、同4日に帰らぬ人となった。
誰よりもサッカーを愛し、ピッチ上で熱く闘い続けた名DFの急逝から9年が経過したこの日、横浜FMはクラブ公式YouTubeチャンネルに1本のスペシャルムービーを配信。横浜FMで松田さんと共闘した川口氏、波戸氏、那須大亮氏、坂田大輔氏、栗原勇蔵氏、水沼宏太の6人が、「松田直樹との出会い」「松田直樹との思い出」「43歳の松田直樹について」「松田直樹へ伝えたいこと」をテーマに、それぞれの想いを語っている。
学年で一つ先輩である川口氏は、松田さんについて「100%でプレーしなくてもどんな相手にも太刀打ちできる。そのような能力が羨ましかった。彼の能力に嫉妬していた時もありました」と告白。95年の入団当初はよくケンカをしていたと振り返るとともに、「後に強い信頼関係を築くことができた。マツの存在なくして自分の存在はあり得なかった」と語っている。
また那須氏は、生きていれば今年43歳となっていた松田さんの姿に想いを馳せるコーナーで「とことんサッカーを愛していた人だから、ずっと現役にこだわっていたと思う」と断言。そのうえで「忘れてはいけない存在だし、忘れることができない存在。それぐらい大きなものを残してくれた方なので、闘うメンタリティーを今の選手が感じてもらえればいい」と、松田さんの存在は現在の選手にも大きな影響を与えていると話した。そのほかにも6人それぞれが、松田さんとのエピソードや現役時代に見せていたサッカーへの熱い想いについて、18分超の映像でたっぷりと語っており、必見の内容となっている。
また横浜FMは現在、ファン・サポーターの松田さんへの想いを紡ぐ場所として、ツイッター上でデジタル記帳企画を実施中。6日17時59分まで「#FOREVER3」のハッシュタグとともに松田さんへの想いを「静止画(縦長推奨)」でツイートすると、写真モザイクアートとして使用され、8日に開催されるJ1第9節柏レイソル戦で、日産スタジアムの大型ビジョンに掲出される。