ランパード監督、最長”オフ1カ月”の過密日程を危惧 開幕日の再考を懇願「休息期間を」
8月8日にCLラウンド16のセカンドレグを迎えるも…
新型コロナウイルス禍によって日程が超異例となった欧州サッカーの2019-20シーズンはUEFAチャンピオンズリーグ(CL)とUEFAヨーロッパリーグ(EL)を残すのみになった。この中でチェルシーのフランク・ランパード監督が来季に向けて新たな問題提起をしたと英公共放送「BBC」が伝えている。
チェルシーは今季、ランパード監督のもとでイングランド代表MFメイソン・マウントやFWタミー・アブラハムが台頭し、来季CL出場圏内となる4位を確保した。その一方でFAカップを勝ち進んだことによって8月1日にアーセナルとの決勝を戦い(1-2で敗戦)、今週末の現地時間8日にはCLラウンド16、バイエルンとのセカンドレグが控えている。
2月にホームのスタンフォードブリッジで開催されたCLファーストレグで0-3の完敗を喫しており、なおかつFAカップ決勝でDFセサル・アスピリクエタ、MFクリスチャン・プリシッチ、FWペドロ・ロドリゲスが負傷したことで3人の出場が非常に厳しいと見られている。逆転での勝ち上がりは非常に難しいと見られるとともに、ランパード監督が選手目線で気にしているのは来季の日程だ。
「プレミアリーグのレベルとクオリティの中でプレーするためには、選手たちは休息期間を取る必要があるよ」
現時点でプレミアリーグの2020-21シーズンの開幕日は9月12日に設定されている。バイエルン戦で敗退したとしても、チェルシーとしては35日後には開幕日を迎えるせわしないオフ期間となる。
ランパード監督は「プレミアリーグは(日程再考を)真剣に検討してくれると願っている。それがうまくいくなら、来季は公平に開幕できるだろう。12日は、選手がまたプレーするのを始めるには早すぎると感じている」とも語っている。コロナウイルス禍によって長期間の中断を強いられた欧州サッカー界だが、来シーズン以降も当分の間は何らかの影響が出ることは必至だろう。
(FOOTBALL ZONE編集部)