チェルシーの“不可解な退場劇”に英注目 「信じ難いほどに物議を醸す」
チェルシーはFA杯決勝でアーセナルに1-2で敗戦 コバチッチの退場が響く
チェルシーは現地時間1日、FAカップ決勝でアーセナルと対戦し、1-2で敗れた。ライバルチームを相手に屈辱の逆転負けを喫したが、後半途中のクロアチア代表MFマテオ・コバチッチの退場劇について、英メディアは「不可解な警告で退場」「信じ難いほどに物議を醸す」と大々的に取り上げている。
プレミアリーグでは4位でUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得したチェルシーと8位でUEFAヨーロッパリーグ(EL)出場権を逃したアーセナルと明暗が別れ、FA杯決勝でも勢いそのままにアメリカ代表FWクリスチャン・プリシッチが先制点を奪う。
しかし、前半28分にPKで同点とされると、後半4分にプリシッチが負傷交代。同22分には逆転ゴールを奪われ、流れが一気にアーセナルへと傾いた。巻き返しを目指すチェルシーだったが、同28分に追い討ちをかけられるような事態に直面する。
すでにイエローカードを受けていたコバチッチはボールを保持したスイス代表MFグラニト・ジャカにプレッシングを掛ける。パスを出そうとした際、ジャカがコバチッチの足を踏みつける格好となったが、主審はチャージを行ったコバチッチ側の危険行為と見なし、2枚目のイエローカードで退場を命じた。
このワンシーンに国内メディアも注目。英メディア「スポーツ・バイブル」は「不可解な警告でコバチッチが退場」と見出しを打ち、「1枚目のイエローカードに関しては疑いの余地がないが、2枚目については信じ難いほどに物議を醸す」とジャッジの正当性について疑問を投げ掛けている。
英サッカー情報サイト「CAUGHT OFFSIDE」は「コバチッチが行ったチャレンジでの退場が論争を呼ぶ」と大々的に取り上げている。ビハインドを背負ったなかで数的不利となったチェルシーに逆転する力は残されておらず、ロンドンを本拠地とするライバルを相手に後塵を拝することになってしまった。