精彩欠くドルトムント香川に海外メディアも辛辣評価 前半のみの交代に「驚きなし」

低調なプレー内容が指摘され、チーム最低タイの評価に

 日本代表MF香川真司は、28日のホッフェンハイム戦に先発出場した。チームは終盤にゴールを重ねて3-1と逆転勝利を収めたが、香川は前半のみのプレーでドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアンと交代し、得点に絡むことはできなかった。米スポーツ専門テレビ局「ESPN」は、ハーフタイムでピッチから退いたことに「驚きなし」と報じている。

 4-2-3-1システムのトップ下に入った香川は、ゴールに直結するような決定機を作り出すことができなかった。前半終了時にギュンドアンと交代でピッチを後にした背番号23は、GKロマン・ビュルキと並ぶ10点満点で最低の「4点」を与えられている。

「これに関して統計が存在するわけではないが、香川は最も大コケした選手だった。彼の不調はスパイクにも及んでいるのかもしれない。ボールを長く持ちすぎ、多くの勢いを損なった。驚きもなく、ハーフタイムに交代となった」

 寸評では45分間の低調な働きぶりが、一刀両断されている。2016年に入り、いまだ得点とアシストを記録できていない香川だが、その不調ぶりは精緻なボールタッチにも影響が出ていると指摘されている。

 トーマス・トゥヘル監督が今季の主戦システムである4-3-3ではなく、4-2-3-1を採用する機会が増えており、香川にとっては本職と呼べるトップ下でのプレーが実現しているが、そのことが逆に迷いを生じさせ、自らが前半戦で見せていた攻守にわたる躍動感が失われてしまっている。公式戦6連勝と好調を維持するチームのなかで、”小さな魔法使い”は試練の時を迎えている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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