スペインサッカー連盟、2部の「24チーム制」を検討 柴崎所属のデポルティボは降格回避か
デポルティボは対戦相手にコロナ感染者が出て最終節を未消化のまま降格の憂き目に
2019-20シーズンの日程をほぼすべて終えたスペインサッカーで話題となっているのは、レアル・マドリードの覇権奪回や各クラブの移籍動向だけでなく、来シーズンの2部リーグのレギュレーションだ。スペイン紙「マルカ」によると、スペインサッカー連盟(RFEF)が2020-21シーズンのリーガ2部について「24チーム制」を検討しており、日本代表MF柴崎岳が所属するデポルティボが“命拾い”する可能性が出ている。
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RFEFが24チーム制を公式に検討することになったきっかけは、2部最終節で起きた想定外の事態だった。残留をかけて戦うはずだったデポルティボはフエンラブラダ戦に臨むはずだったものの、フエンラブラダの選手、スタッフの数多くから新型コロナウイルス感染者が確認されたために試合中止に。1試合消化が少ないままリーグが閉幕したことで、20位のデポルティボは規定通りならば3部にあたるセグンダB降格の憂き目に遭うことになった。
この状況についてデポルティボ側は当初から抗議を続けていたが、RFEF側も対応策として19位ヌマンシアとデポルティボを残留させ、昇格クラブをそのままに来季は24クラブ制とし、来々季は再び22クラブ制に戻す解決策を練っているという。
デポルティボにとっては救われる形になる一方で、納得いかないのは21位で降格が決まっているエストレマドゥーラだ。ギレルモ・フェルナンデス会長は「ラ・リーガがRFEFの24クラブ制の提案を受け入れるならば、大きな不正が他の(降格する)2クラブの経営危機に関与するだろう。エストレマドゥーラはそれを受け入れられない」と遺憾の意を示している。
新型コロナウイルス禍によるリーグ戦の方式変更を余儀なくされる昨今だが、RFEFとリーガは最終的にどのような決定を下すのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)