負傷で一時離脱も各大会で抜群の決定力

　同点ゴールに決勝点の起点とチームの勝利に貢献したメッシだが、鮮やかな直接FK弾は今季公式戦30ゴール目だった。9月に左ひざの内側側副靱帯を痛めて離脱した期間がありながらも、リーガで16得点、UEFAチャンピオンズリーグとスペイン国王杯で5点ずつ、UEFAスーパー杯で2点、スペインスーパー杯とクラブW杯で1点ずつと、各大会で抜群の決定力を発揮している。

　一流のゴールゲッターの証であるシーズン30得点超え。メッシはこの記録を2008-09シーズンから継続しており、8年連続での記録達成となった。同紙はあえて「メッシにとっては“ノーマル”な数字」と表現することで、カンプノウに君臨するエースの偉大さを称えている。

　この日の勝利でバルセロナはリーグ戦9連勝、チームの公式戦不敗記録もレアル・マドリードが持つスペイン記録の「34」に並んだ。2位のアトレチコ・マドリードに勝ち点8差をつけ、「マドリード・ダービー」に敗れた3位レアルとの勝ち点差は12にまで広がった。ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが問題発言を行うなど、空中分解の危機にある宿敵を尻目に、メッシを中心にした青とエンジの軍団は着々とリーガ連覇に向けて歩みを進めている。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images