食野亮太郎が描く将来像は? 勝負の欧州2年目、マンCから「戻ってこいと言われるように…」
【食野亮太郎インタビュー|第5回】ハーツを退団、目標とするシティ復帰への将来像
昨年夏にガンバ大阪からプレミアリーグの強豪マンチェスター・シティへの完全移籍を実現させたU-23日本代表FW食野亮太郎が、海外初挑戦のシーズンを終えて「Football ZONE web」の単独インタビューに応じた。労働許可証の問題から直後にスコットランドのハーツへレンタル移籍で武者修行に出て、リーグ戦19試合3得点。手応えと悔しさを味わったなかで、見据える自身の将来像とは――。第5回は、来年に延期となった東京五輪を含めた「今後のキャリア」について語る。
6月、初めての海外挑戦となったハーツを退団することになった。チームは最下位となり、2部降格が決定。新型コロナウイルスの感染拡大による多大な影響も受けた。それでも、記憶に残る3ゴールや、何より異国の地で積んだ経験は大きな財産となった。そのなかで、食野は目標をはっきりと持ち続けている。
「まず、マンチェスター・シティに戻ることが最大の目標。そのために、所属したチームで結果を残して自分の価値を上げる。最終的には『戻ってこい』と言われるようにならないといけない。一つの通過点として、25歳で一番いいところにいたいと思っています。自分の価値が跳ね上がってシティでプレーする理想を描きながら、ビッグクラブに所属したい。チャンピオンズリーグ(CL)とか欧州の大きな舞台で活躍できるように、ということが今一番の目標です」
プレミアリーグの強豪シティへの復帰。現在22歳の食野は大きな野望の火を消すことなく、目指すべき場所を明確にしている。夢のプレミアリーグ、さらにはスペインにも憧れを抱いているという。
「小さい時からリーガが好き。いつかはプレミア、リーガでプレーしたいです。(レアル・マドリードMFエデン・)アザールみたいにどっちでもプレーしたい。プレミアは世界で一番レベルが高いと思いますし、強いチームが揃っている。そこで結果を残せれば、世界最高峰の選手にたどり着けると思います。リーガに関しては、僕はずっとスペイン代表が好きで、リーグ全体のレベルも高い。自分みたいなプレースタイルの選手は、プレーできたら楽しいんじゃないかな、と思います」