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「狙われていた」 輝きを失ったドルトムント香川が赤裸々に告白した迷い
「迷いを持って試合に入っている」
「1つ展開が変わればいいんですけど、なかなか効果的な引き出しもできなかったですし。まぁ、ちょっとミスも続いてネガティブになってた部分もありましたね」と歯切れも悪かった。
前半でベンチに下がったことについても「交代は妥当だと思います」と語った。自身がベンチに下がった後半、ドルトムントは3得点を奪って逆転に成功した。「チームが勝ったんで、それは素直に本当にうれしいことで。途中出場の選手が結果を残すという、これからにとっても大きなことなので、良かったですけどね」と気丈に振る舞うが、一方で個人的なパフォーマンスについては、プレーに迷いがあると率直な思いも吐露している。
「バイタルで受けたら、展開だったり、何か違いを求められるポジションなので… そういうのを意識しすぎてる部分はあるし、ボールを受ける前であったり、受けた後に、どうしても……迷いがあるというか。そういうのを持って、試合に入っているのは少なからずある。そこをどうやって打開していくかというのは、1つ大きな課題。今年に入ってなかなかうまくいってないですけど、ここは乗り越えどころかなと思います」
トーマス・トゥヘル監督は中央に留まり攻撃の起点となることを強く要求している。ポルト戦では監督の指示に従おうとして香川の良さは出なかった。この日はあえて流動的にプレーエリアを広げたが、結果を出せなかった。前半戦は公式戦8得点10アシストを記録し、「ドルトムントの小さな魔法使い」と称された華やかなプレーが影を潜めている。激しいポジション争いの日々を生きる香川だが、結果の出ない苦難の時を乗り越え、前半戦の輝きを取り戻すことはできるのだろうか。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images