買収案消滅のニューカッスル、サポーターが現体制に不満 「13年間も苦しんできた」
アシュリー現オーナーと合意に至っていたが、リーグからの承認待ちのまま買収撤退に
サウジアラビアの公的ファンドによるクラブ買収案が消滅となった英1部ニューカッスル・ユナイテッドのサポーターが、その事実に打ちひしがれている。「マイク・アシュリーの下で13年間も苦しんでいる」と、現オーナー体制での苦悩や買収失敗のショックを英公共放送「BBC」のインタビューで明かしている。
日本代表FW武藤嘉紀の所属するニューカッスルは、サウジアラビアの政府系ファンド「パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)」による買収案が浮上。今年5月にはアシュリー現オーナーとの間で合意し、残すはリーグからの承認されるのを待つのみとも報じられていた。
売却額は3億ポンド(約410億円)とも伝えられ、ブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョなど大型補強の可能性が次々に報じられた。しかし、新型コロナウイルスの流行下で交渉の進展は伝えられず、ついに現地時間7月30日にPIFが買収からの撤退したことが発表された。
英公共放送局「BBC」は「ニューカッスルファンは買収計画の頓挫で“混乱し、悲しみに暮れている”」との見出しでニュースを伝えている。
同クラブのサポーターズクラブ「ニューカッスル・ユナイテッド・サポーターズ・トラスト」のメンバーでもあるグレッグ・トムリンソンさんは、クラブの買収案の承認を渋っていたリーグに対し、「プレミアリーグからの回答が必要だ」と訴えた。
同じくミッチェル・ジョージさんも「悲しみに打ちひしがれている」と悲痛な胸の内を告白。さらに、「私たちはクラブへの関心がなく、投資を行わないアシュリーの下で13年間も苦しんできた」と現体制への不満もぶちまけた。
現オーナーのアシュリー氏はクラブへの投資に積極的ではなく、サポーターからの不満の声は常に挙がっていた。このクラブ買収で新生ニューカッスルへと生まれ変わる期待が膨らんでいただけに、ファンにとってはより大きな失望に変わってしまったようだ。
新たにアメリカ人実業家のヘンリー・モーリス氏による3億5000万ポンド(約480億円)での買収案も浮上しているが、果たして実現はするのだろうか。今季プレミアリーグ13位に終わった“マグパイズ”の動向に注目だ。
[ftp_del]
[/ftp_del]
[ftp_del]
>>【PR】イングランド・プレミアリーグをDAZN(ダゾーン)で見よう!ネットでの視聴方法はこちら!
[/ftp_del]
(FOOTBALL ZONE編集部)