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中島翔哉を「40分かけて説得しようと試みた」 ポルト幹部が現状吐露「説明が難しい」
新型コロナによる中断後はチームに合流せず、優勝セレモニーも欠席
ポルトガル1部ポルトの日本代表MF中島翔哉は、現地時間20日のモレイレンセ戦後のリーグ優勝表彰式を欠席し、クラブとの関係悪化を懸念されている。そんななか、ポルトのスポーツダイレクターを務めるルイス・ゴンサウベス氏が現地メディアのインタビューに応え、中島を“説得”するために40分を費やしたことを明かしている。
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中島は昨夏、カタール1部アル・ドゥハイルからポルトに移籍。背番号10を与えられ、大きな期待とともに名門の一員となった。しかしレギュラーに定着するまでには至らず、新型コロナウイルスによるリーグ中断・再開後は戦列に戻らず、チームの全体トレーニングにも参加することのないままシーズンを終えている。
そんななか、ポルトガルのテレビ局「TVI24」は、ゴンサウベス氏が地元ラジオ局「ポルト・カナル」で語った内容を紹介。「ポルトのトレーニングに復帰できず、セルジオ・コンセイソン監督のオプションから外れた中島の現状について語った」として、次のコメントを伝えている。
「中島のケースは説明が難しい。COVID-19(新型コロナウイルス)に紐づく問題であることは間違いないが、文化的な問題ではないと考えている。ポルティモネンセの日本人選手たち(権田修一、安西幸輝)はトレーニングに復帰しているからね」
「これは家族に関する問題だ。彼には喘息持ちの妻がいる。中島とミーティングの場を持った時のことを覚えているよ。トレーニングに戻ることに何の問題もないということを伝え、40分かけて彼を説得しようと試みたんだが、無理だった。もしかしたら言語的な部分で問題があったのかもしれない」
チームを離脱したままシーズンを終えることになった中島だが、その過程では直接“説得”するための場も設けていたと明かしたゴンサウベス氏。それでも状況が変わらなかった苦悩を明かしつつ、「中島は今もFCポルトの選手であり、そこに何の問題もない。ただ、依然として疑問は存在しており、解決しなくてはならない」と締めくくったという。
状況は不透明なままだが、少なくともクラブ側は中島との関係を良好に保ち、再び戦力として計算に入れたいようだ。日本代表でも10番を背負う男の動向は、現地でも引き続き注目されることになるだろう。
(FOOTBALL ZONE編集部)