久保、堅守アトレティコ攻略の“超絶ドリブル”を分析 元日本代表DF「建英とメッシは同じ」

久保の独特なドリブルに「アトレティコの守備陣は、もどかしくてイライラしたでしょうね」

「やっぱり右サイドで左利き相手には、カットインされるかアウトサイドでパスを出されるかというのがどうしても頭によぎってしまう。絶対に止めるべきなのはカットインというのが念頭にあってコースを切っているのだと思うが、建英のボールの置きどころも絶妙で、左利き独特。爆発的なスピードがあるわけではないが、緩急で抜き去ることができる。メッシも同じタイプ。緩めることで、相手が足を出すよう誘い込んでいる。

 建英の目線を見る限り、そのタイミングを見計らっている。例えば(リバプールFWモハメド・)サラーは圧倒的なスピードで自分から仕掛けるが、建英はメッシと同じように、相手の足を引き出すリアクションで突破する。相手に『この距離感だったらボールを取れる』と思い込ませる、絶妙な距離感をつかんでいる。相手のアタックに対してリアクションで突破するのが、建英のテンプレートになっている。アトレティコの守備陣からしたら、もどかしくてイライラしたでしょうね」

 また、今季スペインで印象的なプレーを見せたことで、「建英がこれだけやることはバレたので、来季が勝負。アタッカーはパターンを対策されてしまう。横浜FMで言うと、仲川輝人が今季相当対策をされている。今の時代はデータがあるからなおさら。それを毎年凌駕していくプレーを見せないといけない。アトレティコは特に封じに来るでしょうね」と、来季が久保にとって真価の問われるシーズンになると主張していた。

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