J1開幕節のホーム勝利は鳥栖のみ 2016シーズンは波乱含みのスタートに
全試合で決着も、8試合でアウェーチームが白星をつかむ
J1ファーストステージ第1節、G大阪対鹿島の一戦が28日、市立吹田スタジアムで行われ、アウェーの鹿島アントラーズが1-0で勝利を収めた。これにより、今季のJ1開幕戦は全9試合のうち、ホームチームで白星を挙げたのは、27日に福岡を2-1で下した鳥栖のみとなった。昨季年間優勝を果たした広島や、年間2位で天皇杯王者のG大阪が敗れるなど、2016年シーズンは波乱含みのスタートとなった。
28日に行われたJ1唯一の試合となったG大阪対鹿島の一戦は、序盤から目まぐるしく攻守が入れ替わる展開となった。G大阪は日本代表FW宇佐美貴史とFWパトリックがベンチスタート。横浜FMから新加入の2人、FWアデミウソンとMF藤本淳吾が切れのある動きを披露し、司令塔MF遠藤保仁らとの連携で攻撃を仕掛けた。対する鹿島も、ポルティモネンセから再加入の日本代表FW金崎夢生を中心とした縦に早い攻めでゴールに迫る。激しいプレスの応酬で互いに相手に主導権を握らせまいと、両者が球際で激しく火花を散らした。
0-0で迎えた後半27分、試合の均衡が破れる。途中出場の鹿島FWカイオの右クロスを、こちらも途中投入された19歳、FW鈴木優磨が高い打点のヘッドで豪快に決めてアウェーの鹿島が先制。結局、これが決勝点となり、昨季のヤマザキナビスコ杯王者が天皇杯王者を撃破した。
27日の試合では昨季リーグ王者の広島がホームで川崎Fに0-1で敗れたほか、名古屋、浦和、新潟、甲府、仙台、大宮とアウェーチームが軒並み勝利。唯一本拠地で歓喜の開幕となったのは、福岡との九州ダービーを制した鳥栖だった。
J1開幕戦の結果は以下のとおり(左がホーム)。
磐田 0-1 名古屋
広島 0-1 川崎F
鳥栖 2-1 福岡
柏 1-2 浦和
湘南 1-2 新潟
神戸 0-2 甲府
横浜FM 0-1 仙台
FC東京 0-1 大宮
G大阪 0-1 鹿島
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images