食野亮太郎、“人生を変えた”恩師との出会い FW転向でマンC移籍実現「消えていたかも」
森下監督の思いに応え“変わった”食野 「何回も怒られているうちに自分も気付いた」
「練習で上手くいかなかったら、ふてくされていたところがありました。そのたびに練習が終わった後、『亮太郎』と呼ばれて、言葉がけ、アプローチをしてもらいました。ちょっとずつですけど、何回も怒られているうちに自分も気付いて。メンタル面でも気持ち良くプレーできるようになったし、今でもちょっとブレそうになった時は仁志さんに電話して、話を聞いてもらったりしています」
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この出会いが、食野の人生を変えた。体力、精神面の両方で鍛えられ、新たな可能性も見つかった。だからこそ掴んだ飛躍だった。
「仁志さんとの出会いは大きすぎましたね。出会っていなかったら、あのまま消えていたかもしれないので本当に感謝しかない。U-23でもみんなボールを集めてくれてやりやすかったし、トップチームに入ってもヤットさん(遠藤保仁)、ヒガシくん(東口順昭)も声をかけてくれて自由にプレーさせてもらえました。ガンバでは先輩、後輩、スタッフを含めて人との出会いに恵まれたのが一番の宝物です」
昨年末、スコットランドを訪れた恩師に感謝の思いを伝えた。森下監督は明るく、「今の俺、説得力あるわー。食野、中村(敬斗/シント=トロイデン)見ろよって(笑)」と答えた。これからも食野は欧州で戦っていく。その姿を見せたい人がいるから、活躍して恩返ししたいから――。素直なその思いが、食野の原動力となっている。