「銀河系軍団」崩壊の危機 ダービー敗戦後に鳴り響いたレアル会長の辞任を求める怒号

マドリディスタの我慢も限界か

「フロレンティーノ、辞めちまえ!」

 実はこの要求、10年越しの因縁となっている。ペレス会長は2000年に一度目のクラブ会長に就任すると、現指揮官のジダン監督らスーパースターをかき集めて、元祖“銀河系軍団”を築き上げた。しかしその栄華は長く続かず、06年2月、チーム不振の責任を取る形で辞任した。

 そのリベンジを果たすためにペレス会長は09年に再び会長の座に就くと、ロナウドらを獲得して“新・銀河系軍団”を再構築する。13-14シーズンにはUEFAチャンピオンズリーグを制覇するなどタイトルを奪ってきたが、今季のリーガでは宿敵バルセロナに独走を許し、この日のダービーの敗戦で優勝争いから大きく後退した。この体たらくに、気品と勝利を求めるマドリディスタの我慢も限界を迎えた模様だ。

 試合後のインタビューではロナウドが「もし、他の選手が自分と同じぐらい優秀なら我々は首位にいたはず。毎年だ」と問題発言するなど、”白い巨人”を取り巻く雰囲気は急激にきな臭くなってきた。ジダン監督の下でまとまりを取り戻しつつあったはずのチームに、崩壊の危機が訪れている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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