新型コロナ対策会議、名古屋vs広島中止”最大”の理由を専門家が説明 「リストアップが遅れた」
JリーグはNPBと新型コロナウイルス対策連絡会議後に合同会見を実施
Jリーグは27日、日本プロ野球機構(NPB)と合同の新型コロナウイルス対策連絡会議後にウェブ会見を開いた。座長の賀来満夫氏(東北医科薬科大特任教授)が率いる専門家チームからは、26日に名古屋グランパスにおいて新型コロナウイルス感染症の検査で3人が「陽性」であることが確認され、同日開催予定だった第7節サンフレッチェ広島対名古屋が中止になったことについて助言を受けた。
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名古屋は25日、DF宮原和也が新型コロナウイルスの陽性反応を示したことを発表。同日、選手・スタッフ60名に対して急遽PCR検査を実施した。26日には、前日のPCR検査でMF渡邉柊斗とトップチームスタッフ1人から陽性反応が出たことを発表。26日の広島戦に向けた名古屋の遠征メンバー16人+スタッフ1人は陰性だったが、渡邉やチームスタッフの濃厚接触者の有無が試合開始までに判断されない可能性が高かったため、14人の登録が難しいと判断して中止に至っていた。
この決定を受け、専門家チームの愛知県医科大学・三鴨廣繁氏は自身が中心となって名古屋に助言していたことを明かし、中止となった最大の理由は「保健所による濃厚接触者のリストアップが遅れたこと」と説明。ただ、PCR検査の結果が出たのが試合前日25日の午後10時ごろで、濃厚接触者のリストアップは必然的に翌日からとなる。今後はリストアップが遅れた場合のマニュアルを作成するよう指摘したようだ。
また今回、遠征の移動中に宮原の周囲で食事をとった選手・スタッフがいたことも判明。専門家チームから移動中の食事を控えるよう助言を受けた村井満チェアマンは「お弁当を食べるということはマスクを外すので濃厚接触の入り口。徹底していきたい」と、話した。
名古屋は27日と29日の2度、独自で選手・スタッフを対象にPCR検査を実施する予定となっている。
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(FOOTBALL ZONE編集部)