鉄人ファン・ダイク、史上5人目の“快挙”達成 コロナ禍でも全試合フルタイムを達成
リーグ再開後は約1カ月で9試合の過密スケジュールも、フル出場を継続
30年ぶりのリーグ制覇に貢献したリバプールのオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクは今季のプレミアリーグで全試合フルタイム出場を達成した。優勝チームのフィールドプレーヤーとしては史上5人目となる快挙となった。
王者リバプールの守備を支える「世界最高DF」は今季も“鉄人”ぶりを示した。
ファン・ダイクは昨季もプレミアリーグで全38試合に出場。第6節のサウサンプトン戦で途中交代したが、その他の試合は全てフル出場。14年ぶりに優勝したUEFAチャンピオンズリーグ(CL)でも累積警告で欠場となったバイエルン・ミュンヘンとの決勝トーナメント1回戦ファーストレグを除く12試合にフルタイム出場で、リーグと合わせて年間50試合に出場していた。
今季も開幕からピッチに立ち続けたセンターバックはプレミアリーグ全試合フルタイム出場を達成。プレミア開幕直前に行われたコミュニティーシールドやCL、国内カップ戦も合わせて今季も公式戦50試合に出場した。
そしてデータ分析会社「オプタ」によれば、プレミアリーグ優勝チームのフィールドプレーヤーとしては史上5人目の快挙となった。過去に達成したのはマンチェスター・ユナイテッドのギャリー・パリスター(1992-93)、チェルシーのジョン・テリー(2014-15)、レスター・シティのウェズ・モーガン(2015-16)、チェルシーのセサル・アスピリクエタ(2016-17)の4人だった。
今季は新型コロナウイルスの感染拡大によって3月中旬から約3カ月に渡ってシーズンが中断。再開後は約1カ月で9試合の過密スケジュールで試合が行われたが、ファン・ダイクはその状況をものともせず、第31節で優勝を決めて残り7試合は実質消化試合となってもピッチに立ち続けた。
英紙「デイリー・ミラー」は「フィルジル・ファン・ダイクはシーズン最終戦でプレミアリーグ記録に並んだ」との見出しで同選手のフルタイム出場記録達成を報じている。
また、ファン・ダイクは3-1で勝利を収めた最終節のニューカッスル戦について「モチベーションを上げるのは難しいことではなかったよ。僕らは自分たちがチャンピオンである理由を見せたかった」と語っている。王者としてのプライドがファン・ダイクの気持ちを駆り立てていたようだ。