リーガの“負傷者続出”にスペイン紙注目 例年比45%増…過酷スケジュールが負担に
リーグ再開後は39日間で11試合を開催、計116の負傷が発生
レアル・マドリードの覇権奪還で終わったスペインのリーガ・エスパニョーラの2019-20シーズンは、新型コロナウイルス禍によるリーグ中断を経て、異例の超過密日程の中で開催された。再開前から注目されていたのは選手たちのコンディション問題だったが、スペイン紙「マルカ」の調査によると、例年の終盤戦よりも負傷者発生が45%増にも及んだと報じている。
【PR】学生向けのお得プランが新登場!ABEMA de DAZN 学割キャンペーン、通常年額の半額でAFCアジア予選・日本代表戦、欧州リーグなどが視聴可能に
感染拡大防止のためにリーグ戦が約3カ月中断となったことで、リーガは39日間で各クラブ11試合を戦う超ハードスケジュールを強いられた。ほぼ毎日何らかの試合が開催されている状況は、“ステイホーム”を強いられるフットボールファンにとって気晴らしになる一方で、選手にとってはやはり大きな負担だった。リーガで発生した負傷は計116。当初予想されていた数字より「5」多いものになったという。
過去20年間におけるFIFA(国際サッカー連盟)とUEFA(欧州サッカー連盟)のデータを参照すると、例年のラスト11試合では平均80人の負傷者が発生する。つまり今季は45%もの増加になった。
負傷の内訳をみてみると、非常に多くなったのは筋肉系のトラブルだった。選手が負った計116の負傷のうち、筋肉系トラブルは71%に当たる「82」にも及んだ。時間帯で見てみるとリーグ再開後は試合のラスト30分で負傷者が増えた一方で、試合が進むにつれて30~60分の時間帯でケガが増えたという。
選手のコンディションを守るために期間限定で設定された「交代枠5人」だが、リーガでは再開後4試合で1チーム辺り平均「4.6」の交代枠を使用。その後はトータルで「4.43」になったが、ほぼフルに交代枠を使うチームが多かった証拠と言える。
各クラブの負傷者数では、やはり選手層の薄い下位チームよりも上位チームのほうが怪我は少ない傾向にあったという。特に負傷者に泣いたのはバリャドリードの「15」、レガネスの「10」、バレンシアの「9」。一方でビジャレアルとレバンテは「2」にとどめた。
過密日程で負傷者が続出した今季のリーガ終盤戦。そのなかでもレアル・マドリードのスペイン代表DFセルヒオ・ラモスやバルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ、マジョルカの日本代表MF久保建英らが怪我なく乗り切ったのは、コンディショニング面でも一流だったことの証かもしれない。
[ftp_del]
>>【PR】イングランド・プレミアリーグをDAZN(ダゾーン)で見よう!ネットでの視聴方法はこちら!
[/ftp_del]
(FOOTBALL ZONE編集部)